コトバノウタカタ

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交響詩篇エウレカセブン - 第31話 アニマル・アタック

交響詩篇エウレカセブン(1) BLUE MONDAY (角川スニーカー文庫)
第1クール、第2クールの頃のテンポがなんだったのかと思うくらいに1話の中に様々な情報が集約されていて、展開も早い。しかし今回の目玉はなんと言っても三賢人コウダの頬染め・・・。それだけは見たくなかった・・・。

三賢人コウダ、地上へ

三賢人の名前、コウダ、クゼミア、ブラヤが明らかに。ゴウダとクゼって・・・、いや関係ないですね。コウダが直接デューイと会うことになり、地上へ。軌道エレベータ出た! どうやら三賢人は普段は宇宙船に居るもよう。なんだかこの人たち、移住してきてからずっと地上を統べて来たような感じだけど、どのくらい生きてるんだろう。

コウダが降り立った首都に出迎えが。皆がひれ伏し、まるで宗教のような雰囲気。三賢人はどれだけの力を持ち、どういう存在なのか。

タルホの変身への反応

ゲッコーステート内で珍獣扱いのタルホ。それを見たマシューとヒルダのボケツッコミが絶妙。「ずばり、自分の年を思い知った!?」

「そんなに変わらないのにね」と言うタルホに「変わった」と言うホランド。そしてタルホもホランドが変わったと言う。お互いに変わった二人。その変化をお互い受け入れている感じが良いね。

エウレカの苦悩、エウレカのチュー

レントンと一緒にいることで、過去を忘れてしまいそうになるエウレカ。モーリスの反抗もその苦悩の要因のひとつだろうか。ここでレントンにまたカッコイイ台詞を言って欲しかったのだが、デレデレレントンにその余裕ナシ。

そしてなぜかチューへと展開。エウレカ、チューとか知ってるんだ。ていうかそういう欲求もあるんだ。へー。しかしそこはそれ、予想通りギリギリで邪魔が入る。レントン、相手が弱ってるのにつけこんでチューしようとするのはズルいだろ。

ニルヴァーシュのタコ踊り

ニルヴァーシュ、しつらえ中の新装備が気に入らなかったらしく駄々っ子タコ踊り。どうやら彼は空を飛びたいらしい。あれか、ダンバインからビルバインへの乗り換え?

ドクター・ベアーことグレッグ・イーガン

ニルヴァーシュの外装の再設計を行うために、グレッグ・イーガンの助力が必要とのこと。その名前が出た途端、突然奇声をあげるジョブス。いままでのクールなイメージ台無しですよ・・・。動きが江頭になってるし・・・。クール気取っててもやっぱメカオタクなんですな。

で、当のイーガンは先週気になると言ってた頭のデカイ人だった。そしてミーシャの元夫。恋人くらいかとは思っていたが、夫婦だったとは・・・。あんな巨体とどういう夫婦生活だったのか(ごにょごにょ)。

ところで、イーガンが出て来たシーンでムーンドギーがテーブルに倒れこんだのはなぜ? 驚いて気絶? 単に寝てただけ? → 見直してみたら、ギジェットにもたれて寝てる。

エウレカは白紙のメッセージ

グレッグ・イーガンの語り。

グレッグ:エウレカはボイジャーじゃないか、って
     スカブコーラルからの何らかのメッセージじゃないだろうか

(略)

グレッグ:たぶん君は何も知らされてないまま送り込まれてきたんだ
     いや、知らないってことがメッセージなんだよ
     彼らは僕たちのことを知らない、何も知らない、って

ホランド:メッセージが白紙ってことか?
グレッグ:その通り!
     そこに何を書くかは、僕たちの自由
     何を書いたの?
     愛? 憎しみ?

エウレカコーラリアンから送り込まれたメッセージ。いや白紙ということは、メッセージというよりはメッセンジャー、だろう。エウレカに書き込まれたメッセージをコーラリアンに伝えるための。

レントンの存在の重みが増してくる。彼がエウレカを裏切ればそれはすなわち人類がコーラリアンを裏切ったことになりかねないのだから。

ずっと疑問なのだが、なぜ軍はエウレカを兵士として戦闘に送り込んだりしたのだろうか。普通はそういう特殊な存在は研究施設に入れて研究するなり、あるいは手厚く保護するものだと思うのだが。戦闘の、しかも最前線に投入して人殺しをさせたのは何故か。単に戦闘能力が高かったから、というのは考えにくい。人ではない、そもそも味方かどうかも判断がつかなかったエウレカに強力な兵器を持たせて戦闘に投入するなど。そこにもデューイの思惑が絡んでいたのだろうか。

デューイとコウダとアゲハ隊

デューイとコウダの会談。そこに謎に包まれていた組織、アゲハ隊が。美少年、美少女からなる趣味っ気たっぷりの怪しげ部隊。まだ罪悪感の薄い子どもに英才教育を施して、冷酷で精密な手足として使うということか。戦闘に参加させられていたエウレカとカブる。

デューイとコウダの会話での一節。

デューイ:もはや我々が真に生きる手段は殲滅しかありません
     コーラリアンを滅ぼすのです
     クテ級は門に過ぎません、
     おそらくは近々、呼応体(抗体?)とも言うべき物が現れ
     人類の殲滅がはじまるでしょう

クテキュー? クテ級? クテ球?よくわからないけど、あの球状のコーラリアンのことらしい。DVDの解説を読むと「クテ級」となってますな。呼応体?抗体?とはどういうものか。LFOっぽいものではないかと想像してみたり。

そしてここで、「私に力がないと?」とコウダに詰め寄るデューイ。なぜかぽっと頬を染めるオバアサン・・・。

エイフェックスからの爆弾投下

エイフェックスからの爆弾投下だけど・・・あれ? コーラリアン攻撃用爆弾ってまだ開発中じゃなかったの? 試験運用ってことかな? ああ、トレゾアからの設計変更を保留しているってことは、現状でアゲハ隊の目的遂行のためには十分ということか。

子1:損害はどのくらい?
子2:数千オーダーでしょう。
   予想範囲内に収まってくれるといいですね

オレンジでの爆撃を観測するアゲハ隊の子どもたち。この損害、コーラリアンへのダメージ量かと思ったけど、そうではなくて街での人的被害の数だったのか・・・。ひでえな。

コーラリアンの発生

地殻への攻撃に呼応して、クテキュウコーラリアンが発生。今回はなんか妖怪みたいのがたくさん出現。これがコーラリアンエウレカの瞳に呼応しているような表現からしてもそうなのだろう。この姿形、スカイフィッシュは目玉のないコーラリアン

容赦なく市民を殺戮していく妖怪たち。空間をこそぎ取ったり、刺し貫いたり。そしてまた腕が飛んだよ・・・。このアニメは「腕が飛ぶアニメ」として印象付けようとしてるんじゃないかしらん。

デューイ、そしてドミニクとアネモネ

「予想通りの結果」とほくそえむデューイ。ドミニクはこの状況を知らされていなかった様子。アネモネのこともありかなり焦ってデューイに報告するが、デューイは取り合わない。アゲハ隊の子どもたちとも反りが合わないようだし、なんだかドミニクの離反フラグがどんどん高まっているような気がする。アネモネを連れて離反、なんてことになればホランドの二の舞で面白いのに。でもアネモネはデューイに心酔しているようだから無理か。でも中盤でアネモネが歌っていた歌が気になる。

アネモネ:みんな知らない、あたしを知らない
     みんなは見てる、嘘見てる

嘘? 本当のアネモネとは?

けっきょくのところデューイは、人類を救うことよりも、己の信念、理想、そして妄想を実現することを優先している感じ。何かを成し遂げるために犠牲は必要だとしても、果たして今回の犠牲は本当に必要なものだったのだろうか。あれは単なる実験に過ぎないのではないか。ひとつの町を自らの手で滅ぼすような男に、世界を救うことはできまい。しかし三賢人をも従えようとするデューイの力は増すばかり。ゲッコーステイトは、レントンは、この脅威にどうやって対抗していくのか。

ゲッコー号、ベルフォレストへ

一刻も早くニルヴァーシュのリフボードを受け取るためにベルフォレストへ向かうゲッコー号。ニルヴァーシュの改修はゲッコー号の中で行うことになったが、トレゾアの人、そんなにゲッコーステイトに肩入れして大丈夫か? 軍からの依頼も詰まりまくってるんでしょ? 来週は久々のレントンとじっちゃんのご対面、かな。

余談

今話とあまり関係のないところで。

ホランドの「うっせぇ」

先週、変身したタルホとの会話中のホランドの「うっせぇ」だが、第1話の頃のホランドの「うっせぇ」を取り戻した、という描写だったのかな、と。嫌味のない「うっせぇ」。これがかつてのホランド、かな。

スカブとトラパー

スカブってなんかちょっとカサブタっぽい。大地の傷を埋めるカサブタ? これはウィルが言っていたことにも通ずるかも。大地を汚し、傷つけることで大地は揺れ動きスカブが生まれる。ならばスカブは大地のカサブタなのではないか。

ではトラパーは? 人が大量にトラパーを浴びるとおかしくなってしまう。トラパーは大地の免疫? 白血球? 血小板? なんて妄想してみる。

ウィルの家の側のパイルバンカー

ウィルの家の周辺のパイルバンカーの数は、他の土地に比べて異常に多かった。あの地には何かあるのだろうか。それとも単なる強調のための描写かな?

追記

妄想。コーラリアンエウレカを遣わした理由。今回は「メッセージ」と言われていたが、それが人型をしていること、人間社会に入り込むことを想定されていること、などを考えていくと、人間との間に子孫を作ることもひとつの目的としているのかも。だからこそ「男を選ぶ」ということが重要になってくる? いわゆるひとつのデカルチャー。でもそれを想定するのであればエウレカの年齢設定がちょっと低すぎだよなぁ。

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