ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: DVD
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いやもうとにかくなっがい。BSでやってたやつの録画なのだが、3時間越えてたような気がする。面白いんだけど長い。夜に見始めたので途中で挫折して、二晩かけて見てしまった。
ファンタジーものは好きなのだが、最近ハリウッドの売れ線映画を劇場で見ることはほとんどなくなってしまったので、これもテレビで初見。確かに劇場で見れば迫力あるのかもしれないが、三時間集中して見れるかどうかちょっと不安な感じ。
ストーリーについてはあらゆるところで紹介されているであろうから割愛。
媒体 テレビ いつかもう一度見たい △ 劇場で見たい △(迫力ありそうだけど、長すぎてしんどい) 最後まで集中して見れた △(長すぎて一度切ってしまったし) 他の人にも薦めたい △(長いので・・・) 印象的なモノがあった △(これ!というほどのものはないかも) マニアック ×(超メジャーだし)
以下内容について。ネタバレあり。
からくちに
まず全体的に。場面が3つ分かれて同時進行していくので、ときどきわかりづらくなる。特にヒゲのナイスダンディーが何人も出てくるので顔の見分けがつかず、誰が誰と出会っているのか混乱してくる。
ゴラムについて。フロドと行動をともにするようになってからのゴラムは悪いことは何一つしていないのに、いつまでたっても酷い扱いを受けている。ありゃグレても仕方ないって。もちろん根底に悪意を秘めているのは仕方ないのだが、それ以上に「見た目が醜いから酷く扱われて当然」というような臭いがしてちょっとねえ。フロドが比較的優しく対応しているとはいえ、やっぱり人並みの扱いはしてないし。
まあ、そこでナウシカのような優しさを見せろというのは無理か。
ちなみにゴラムの駄々っ子ぶりを見ているとうちの子を思い出す。
戦争について。敵が来るのがわかっているのだから、城門前に火薬や油で仕掛けでもしておけばいいのに。あの世界に火薬があることは城壁の爆破からも明らかだし、それを準備するだけの時間はあった。資材についても、あれだけ松明を焚いているのだから油がないということはあるまい。戦争がただの力押しだけだったのが残念。もう少し頭を使った戦争を見てみたかった。
まあ軍師がいないから仕方がないか。ガンダルフがちょっと軍師ぽい役回りとはいえ、けっきょく頭を使った戦争をしているわけではなかったし。
あとはそうだなー。アラゴルンの回想シーンはあんなに長くなくてもいいと思う。ただでも人物が多くて混乱してるのに、さらに時間軸まで錯綜しはじめるからわけわからんし。アラゴルンだけの物語ならいいんだけど、そうではないわけだし。むしろもっと昔の背景なんかを描くべきなのではないだろうか。それは3作目でやるのかな?
あとエントのシーンもちょっと冗長に感じた。背が伸びるエピソードとかって後で何かに絡んでくるの? 絡まないならいらないっしょ。
あまくちに
とまあ辛口で書いたけど、感想はといえば面白かったですよ。作りが上手いというか、違和感がないというか。ハリポタみたいな子ども向けでもないし、指輪の魔力に取り込まれそうになる苦悩や、サムの「物語の登場人物とは・・・」みたいなじんわり心に来るような話もあったし、戦争が力押しとはいえ、ガンダルフが現れたときは「きたー!」って感じでちゃんと盛り上がったし、エントの塔攻めは爽快だったし。エンターテインメントとしてしっかり確立してると思う。
長くて見るの大変だったけど、でもちゃんと3作目も見てみようって気にさせるだけの映画ではあったし、少なくとも映画の歴史に名を連ねるだけのボリュームとクオリティのある映画ではあると思いました。
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