コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

メダカの学校

うちの前に、幅1.5メートルくらいの川がある。川と言ってもコンクリで作った雨水の排水路のような感じで、水も綺麗ではないし、ぶっちゃけドブ川だ。

先日、子を連れて散歩をしているときに、子が川を指差して口をパクパクしている。このゼスチャーというかしぐさというか「言葉」は、「魚」を意味する。見てみると確かにちっちゃな魚が水面近くでぱちゃぱちゃやってる。ってこれメダカじゃん! こんな汚いドブ川にメダカ!? メダカって綺麗な川にしか住まないんじゃないの? 最近激減して絶滅が危惧されてたんじゃないの? しかも1匹2匹じゃない。10匹どころじゃない。あっちにもこっちにもたくさん泳いでる。なんだこりゃ。

よく見ると、隅っこの方に赤い甲殻類の死骸も見える。ザリガニじゃん! なんだこのドブ川!? たしかにうちは田舎だけど、家の周辺には田んぼや畑なんて全然ない。たしかにずっとさかのぼれば田んぼにもたどり着くかもしれないけど、それにしても家の前のコンクリの汚い川にメダカやザリガニがいるなんて。

常に水が流れてるから、見た目よりも案外水が綺麗なのかもしれない。そういえば濃い色の水草も生えてるみたいだし。


子どもの頃はよく川に入って、ザルでメダカをすくったり、泥をほじくって泥鰌を見つけたり、タニシを投げあったりもした。メダカを見てそういうことを思い出した。でもさすがにこの川に子を入れて遊ばせるわけにはいかないけど。


そういえば最近都会では、メダカをペットショップなんかで売ってたりするんですな。確かにちっこくて色のついてない熱帯魚みたいな感じだけど。でも田舎暮らししてると、あれをお金出して買うのはなんだかなー、という気がしないでもないです。昔より少なくはなったというものの、いくらでも見つけられるですよ。