コトバノウタカタ

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交響詩篇エウレカセブン - 第34話 インナー・フライト

交響詩篇エウレカセブン 2006年度 カレンダー

ノルブの登場、そしてそれに絡むホランドの回想で、またいくつかの謎が明かされた。そして同時にレントンの進むべき道が、世界の分岐点が明示されつつある。そんな回。しかしこのアニメは、謎の解き明かしを回想や語り、過去映像でやってしまうことが多いなあ。ノルブに会う前にホランドの口から二人に告げておかねばならない事柄ではあるのはわかるけど。

ノルブとホランドとデューイと世界

今後のキーパーソンとなりそうなノルブ。ヴォダラクの高僧。その人物像はいままでまったく描かれていなかったが、今回のホランドの回想で気さくな怪力じいさんだということが判明。コンパクドライブを無効化したり、KLFを投げ飛ばしたり、スカブ呼び出したり、トラパーを操って塔を爆破したり。なんかすげーです。*1

話からすると、要は「かつてのレントン」。いや「失敗したレントンの未来」ということになろうか。「サクヤ」という人型コーラリアンと接触し、恋をして「対」になろうとした男。そして失敗した男。

ノルブの話からすると、エウレカはどうやら最初の一人ではなく、コーラリアンは以前から人との関わりを模索してきたということになる。「サクヤ」が最終的にどうなったかまだ詳しくは語られていないが、デューイが「そして失った」と言っていることからして既にこの世に存在しないか、あるいは「コーラリアンとの媒介としての存在」としての力を失っているか。しかし前例があったというのは心強い。レントンとノルブの邂逅が楽しみになってきた。会えるかどうかわからないけれども。

しかしこれはあれか、つまりはレントンも最終的には気合でKLFを投げ飛ばしたり、スカブパワーゲイザー繰り出したり、トラパーバーストアタック使ったり、若返っちゃったりできるようになるってことですかね? ま、既にレントンニルヴァーシュを媒介としてもっと強力なセブンスウェルを発動しちゃってるわけですけれども。

ドギー兄さんの苦悩

先週、ドギー兄さんがカタパルト管制室で仕事らしきことをしていたのでほっとしていたのだが、今週はドギー兄さんが「仕事がねぇ」と苦悩。ああ、それは視聴者が皆思っていたことですよ。本筋の中にこういう傍筋を上手い具合に絡めてくるあたりは上手い。でも今週の苦悩を描くのなら、先週の仕事はもっとどうでもいい場所の方が良かったような気がする。先週があるために、「仕事がないわけじゃないじゃん」と思ってしまうんだよね。

しかしタルホを引き継いでドギーがゲッコー号の操縦桿を握るということは、タルホの死亡フラグのような気がしないでもないこともなくない・・・。


とーこーろーでー。そのドギー兄さんがみんなに見せた船舶免許だけど、こんな風に書いてあった。

ジェームズ・ダレン・エマーソン
1988年06月08日生


本籍:エストタウンシュウ センダーツリー3-1-12


2005年06月08日まで有効
免許交付日:2003年12月04日
免許登録日:2000年12月13日

まず名前。「ジェームズ・ダレン・エマーソン」って・・・、ムーンドギーはニックネームだったのか。見た目の雰囲気といい、名前といい、どこかのいいとこのおぼっちゃんがスピンアウトしてアウトロー集団に参加、って感じかな?

エウレカ世界の現在って何年だったっけ? 1005年という説があるけど、この免許を見る限りでは2005年。現実世界の年代とリンクしてるぽい。

年齢は16歳。これは設定通り。そして免許登録日。2000年に免許登録となっているが、それって12歳で船舶免許取ったってこと? その若さで免許を取ってしまえるというのはかなりのエリート!?

タルホの妊娠

いくつかのエウレカ感想で述べられていたように、タルホ妊娠が確定。3人組みやレントンエウレカに対する母親のような接し方や、急に「強く」なったこともこれで納得。「子沢山だな」と言うホランドとのやり取りが穏やかでいい感じ。

でも「死ねないな」という台詞はむしろ「死んでしまいます」という兆しのような気がして・・・。

二人の会話の中で「あの人と別れたときも」という台詞があった。これはどっちのことを言っているんだろうか。タルホが髪を切ったことに関する会話だったから、やはりタルホの方? 以前にレイが「上官の女」と言っていたこともあり、やはりデューイのってことなのかな。他に上官と呼べるような人ってイズモぐらいしか出てきてないし。タルホがドミニクと同じ情報部にいたってのも意味深だし。

無視されるドミニク

またしてもデューイに無視されてしまうドミニク。来週はアネモネも出てくるようなので、ドミニク絡みの話も進展しそう。最近アネモネがぱっとしないだけに、「アネモネ暴走して死亡→ドミニク離反」なんて展開もありうるかも。

ノルブのコンパクドライブ

最後に、ノルブの胸に埋め込まれたコンパクドライブ。なんだこれ? 失敗した男の末路、みたいな言われ方してるけど、どういうことだろうか。そもそもコンパクドライブがどういうものかまだあまり深く語られていない。ホランドと出合ったころにはまだなかったから、その後に埋め込まれたものということになろうか。

コンパクドライブの周りの引きつってる部分が、エウレカがスカブに取り込まれたときのピンク色のゲル状物体に似てる。

余談

オープニングの「海」

そういえば、オープニングでニルヴァーシュたちが戦闘しているのって、約束の地にはないはずの「海」の上だということに気付いた。これは何かの示唆?

エウレカの瑕

スカブに取り込まれたときについた傷。眉毛もなくなったままだし。ヒロインとしては珍しい扱い。エウレカはこのまま最後までコレで行くんでしょうかね。それでも何の躊躇もなくエウレカを好きと言えるレントンに好感だけれども、現実でのキャラ商売として見た場合にこれってどうなんだろ。

関連

*1:そういえばパイルバンカーを軽く叩いただけで抜いていたウィルにも同じような力があったのかな、なんて。