コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

交響詩篇エウレカセブン - 第38話 デイト・オブ・バース

今回はまったり艦内ドタバタ劇。先週からの引きでアドロックについての濃いネタバレがあると期待していたが特になし。話の進みはゆっくりだったが、コテコテネタがけっこうおかしくて、日曜の朝っぱらから声出して笑ってしまいましたよ。

エウレカの属性

レントンとの言い合いのときに拗ねた顔を見せるエウレカ。これが「人間化」の表れか!? さらにはホランドに向かって「だからレントンはあんなに迫ってきたのかな。レントンもお父さんになりたいのかな」と天然っぷりを発揮。ここに来て妙な萌え属性追加のてこ入れ? ま、エウレカは第1話で既に家の供養をしちゃうくらいの天然っぷりを発揮していたんですがね。

レントンの悩み

いきなりキスを追い越して変な雑誌を読み始めるレントン。それを見つけてしまったヒルダ。相談に乗るギジェットムーンドギーマシュー

ムーンドギーが「あの二人できるの?」と発言したことで女性二人が怒ってしまうけど、それってけっこう重要な問題だと思うんだけどなあ。そもそも「対になる」ということがまだはっきりとしていない現状、そういう「対」である可能性だってあるわけだし。とはいえ14歳が主人公のアニメでそれはちと早いか。でも16歳ドギーと15歳ギジェットは職務を抜け出してやっちゃってましたけどね。ギジェットドギーのこと怒れる立場になんかないよなー。しかし、ドギーってほぼ完全に方言が抜けてしまっておりますね。つまんない。

エウレカの「レントンもお父さんになりたいのかな」という言葉を聞いてぶちきれるホランド。久々の「口より先に手が出るホランド」。マシューが一番たこ殴りにされてるのはお約束。でも「殴った後に話を聞く」だけの余裕があるのは成長したってこと?

一番悪いのは妙な言い方した浮浪者ノルブのような気がしないでもないが。

妊娠検診

検診を受けるタルホを見ながら、人間の子どもがどうやって生まれてくるかを学ぶエウレカ。人間の子どもがどうやって生まれてくるかを知らなかったもよう。人間についていままでいろいろ教えてきてもらっていただろうに、そういう重要なことについては教えてもらわなかったのだろうか。

エウレカのお父さん

レントンも冷静さを取り戻し、お互いに「ごめん」で仲直り。そしてアドロックの話。サマー・オブ・ラブのとき、エウレカの隣に座っていたのはアドロックで、サマー・オブ・ラブを止めるためにコンパクドライブを引き抜いて消滅。死亡したかどうかは不明。グレートウォールの向こうにいる、のかな?

サマー・オブ・ラブが何なのか、何を引き金に起きたのかはまだ不明。今後のためにもそこはきちんと聞いておいた方が良いと思うのだけれど。

ともかく「アドロックは私のお父さんだね」というところで綺麗にまとまった。


漫画版では「アドロックは謀殺された」ということになっているので、ここの設定は違うということになろうか。まだわからんけど。

パシフィック・ステイト

デューイに先手を打たれ、真実をどう世間に伝えていくかを悩むストナー。確かにこの状況では、少々のカウンターではデューイの猿芝居を崩すことは難しそう。そういう「反乱的」なものを読んでいただけで粛清されてしまいそうな世の中になってしまった。

そんな状況でストナーが選んだ道は「カウンターではない真正面からの一手」。エウレカレントンが供にボードに乗るあの写真「パシフィック・ステイト」を使うこと。あの写真が単なる過去の出来事のひとつではなく、こうやって物語りに再び絡んでくるというのは憎い演出だなあ。

もうひとつカウンターとなりうる要素がある。それは「レントンアドロックの息子である」という事実。これを使うのは卑怯かもしれないと思わないところもない。しかしレントンの父に対するわだかまりも解けた今、「アドロックの本当の意志を継ぐ者」として、レントンが、そしてゲッコーステイトが声を上げることはありだと思う。

独裁者デューイ

とうとう首都にまで手を伸ばしたデューイ。先週は「首都コーラリアンに攻め込まれたという事実はない」とか言っておきながらけっきょくコーラリアンを使っての首都侵攻。さらには三賢人の二人を殺害。あれってどうやって撃った。巨大なコンパクドライブを壊して、その破片が飛んだ? それとも一つ下の階層から床を突き破って撃ち殺した? どちらにしても、ナウシカの聖王のような捨て台詞を残して、クゼミブラヤが死亡。デューイにめろめろのコーダが生き残り、デューイにかしずく。

ホランドは、ノルブ奪還のときにデューイを撃ち殺しておくべきだったんだよ。物語上それができないのはわかっているし、人を殺すことに恐れを感じているエウレカの前でそれはできないということもわかっている。それでも、あそこでデューイに止めをさしておけば、何万という人が死なずにすんだはずなのに。

余談