コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

キャッスルヴァニア

いまさらですが、PS2の悪魔城ドラキュラシリーズ。シリーズ初の3D化ということで当時はいろいろと物議をかもした。「月下の夜想曲」のようなアイテムやお金の要素を持つ一方で、経験値という概念がないので、ルートさえ知っていればさくっとクリアできるアクションアドベンチャーゲームになっている。言ってしまえば「デビルメイクライ」や「ゴッド・オブ・ウォー」的な感じかな。

主人公は悪魔城シリーズのベルモンド家の始祖、レオン・ベルモンド。ベルモンド一族がヴァンパイアハンターとなる経緯が語られる。ヴァンパイアに許婚を攫われたレオンは、常世の森にあるヴァンパイアの城に単身乗り込んでいく・・・といった感じ。

キャッスルヴァニア

キャッスルヴァニア





ドラキュラシリーズということで、武器は「鞭」。敵もよく見知ったものが多い。燭台を壊してハートを得たり、サブウェポンで攻撃したりと、いかにもドラキュラな感じ。とはいえ、いままで2Dだったものが3Dになった違和感はやはりある。やってるうちに「これはこれ」であんまり気にならなくなったけどね。ただ、鞭の特性をもうちょっと生かして欲しかったとは思う。方向キーでブンブン振り回す、とかね。

もう一つの重要な装備は「篭手」。魔法のかかったそれは、敵の攻撃を受け止めるだけでなく、敵の魔力を吸収する。他にも鎧や回復アイテム、後述するが、サブウェポンや魔導器なども出てくる。


アクションには鞭による通常攻撃のほか、鞭を使ったスキル、サブウェポンと宝石を組み合わせたサブアタック、さらに魔法、などいろいろある。

スキルはキーの押す順で特殊攻撃が出たり、ジャンプからかかと落としできたりするもの。「月下の夜想曲」でもコマンド入力のアタックがあったが、今回は方向キーはあまり使わず、弱強攻撃ボタンの組み合わせで出すものが多い。ま、スキルも凄く強いってわけじゃないので、普通に攻撃ボタン連打しててもけっこういけるけどね。

サブウェポンは斧や聖水などをハートを消費して使う悪魔城ではおなじみの攻撃。これに加え、宝珠(?)との組み合わせで様々なサブ攻撃ができる。これがけっこう楽しい。新しい宝珠をゲットしたらとりあえずサブウェポン拾って使ってみたくなる。ちなみに強いと感じたのは「斧」。次に「十字架」「聖水」。「短剣」と「クリスタル」はいまいち・・・。サブウェポンを使うためのハートは無尽蔵ではないけど、時間さえ気にしなければ比較的簡単に回復できるので、ここぞというときには使いまくっても大丈夫な感じ。

最後に魔導器と魔力を用いて発動する魔法。徐々に体力を回復したり、防御力を上げたりと、攻撃というよりは補助能力といった感じのものが多い。ちなみに初クリア時は12個くらいある魔導器のうち、2つ(初期に手に入るのと、店で買えるの)しかゲットできなかった……。それでもクリアはできたけどね。


戦闘の難易度はそれほど高くないと感じた。敵の動きをある程度知れば、私のようなへっぽこでも何とかなる感じ。ま、サブウェポンに頼ってはいるけどね。とはいえ進む順によってはきついダンジョンもあるし、頑張りすぎるとさっくり殺されたりと、私にとってはちょうどいい感じのバランスだった。

楽しいのはボス戦。そこはさすが悪魔城。いろんな攻撃をしてきて、それぞれ避け方や防ぎ方、隙の見分け方が違う。やられても、次こそはと思わせる難易度。倒したときの達成感もある。


難点もちょこっと。まずマップが分かり辛い。部屋によって視点が変わるのだが、東西南北がすぐにわからなくなり、何度もマップを見直すことになる。

あと、ボリュームも月下なんかに比べるとちょっと少なめ。部屋の使いまわしなんかも多い。3Dだから仕方のない部分はあるけどさ。


前評判がいまいちだったのでそんなに期待はしてなかったのだけど、へっぽこな私でも最期までプレイできるだけの楽しさは十分にあった。ムズカシすぎない、ってのもポイント。濃いゲーマーの人には物足りないかもしれないけどね。

追記

ひとこと書き忘れてた。主人公の顔はイケメンだけど、ヒロインの顔は酷いです・・・。