コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲

PS2でも、もちろんPS3でもなく、PSのゲーム。

実家で探しものしていたら箱の奥の方から出てきたので持ち帰って遊んでみたんだけど、これがまた面白い。昔にけっこう遊んだんだけど、今遊んでもしっかり楽しめる。ドット絵のアクションゲームの中ではいまだに最高峰だと思う。

ドラキュラと人間の女性の間に生まれた子、アルカード。ドラキュラに反旗を翻し、かつて一度ドラキュラの討伐に組したアルカードは長い眠りについていた。しかし悪魔城の復活とともに、アルカードは目覚めてしまった。悪魔城を消し去るために、かつての呪われた住まいであったその城にアルカードは足を踏み入れる・・・、みたいな感じ。

悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲 PS one Books

悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲 PS one Books

当時、悪魔城ドラキュラシリーズの中では異色で、悪魔城ドラキュラといえばムチとロウソクの世界のはずなのに、剣で戦うなんて邪道だ、なんて思っていた。けれど実際にプレイしてみるとその完成度と面白さにどっぷりとはまることとなる。軽快なアクションに加え、経験値によるレベルアップ、敵が落とす武器、魔導器によるパワーアップ、買物、使い魔、コマンド入力による特殊攻撃、変身などなど、これでもかといろんなフィーチャーがテンコモリ。レベルが上がり、武器を得ることでいままで強敵だった相手がさっくりと倒せる快感、新しい能力を得ていままで行けなかった場所にいけるようになる征服感、滅多に手に入らないレア武器を敵から入手して物欲を満たす満足感。いろんな欲望を満たしてくれる。

ドット絵の書き込みも秀逸で、いまでもそれほど古臭さを感じさせない。特にアルカードの動きはこれでもかと書き込まれていて、マントの翻り方なんて凄すぎ。また動くと常に残像が残っていて、それだけでもカッコイイ。そういう演出力が凄い。ある意味ドット絵ゲームの完成形とも言えるのではないだろうか。

敵も個性的で、悪魔城的な攻撃パターンを読みきるプレイヤースキルを要求されると同時に、武器やサブ武器の種類によっても有利不利があったりする。ただし悪魔城シリーズとしてはアクション、戦闘がかなりぬるい。ジャンプ中に操作が可能だったり、けっこう力技で中ボスを倒せたり、セーブポイントに行けば体力も回復するので、悪魔城シリーズのあの緊迫感はない。今のへっぽこゲーマーの私にはちょうどいいくらいの難易度だけど。っていうか、いまだに体が操作方法を覚えていることにびっくりした。

いまはPSP版のクロニクルでも遊べるのかな? よく知らないけど。古き良き、ではなく、今でも遊べるゲームとしてお薦めしてもいいかも。

でもPS One Booksで出てるのになんでこんなに高いんだろ・・・。Amazonでも定価以上で売ったりするんだね。っていうか、定価書いてないし、定価1800円なのに、倍以上になってるよ・・・。