コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

ハウルの動く城 - 他の人の感想

人様の書いた感想をちらと読んでみると、自分の感想の浅薄さを嫌が応にも痛感させられて辛い。私の感想は所詮表層しか見ていない。しかしそういう人の感想を読めばまたそれで楽しみが広がる。ということで勝手ながらいくつか引用させてもらおう。


まずこちら。


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映画序盤の流れを書いた一文が非常に判りやすく、的を射ている。最初は私同様、未消化な点があったようだが、考察の末にそれらを解決していき、「今は本当に素晴らしい映画だと思っている」という結論に至ったようだ。うらやましい。例えばソフィーの呪いについて。

ソフィーがかけられた魔法は“本当に90歳の老婆に
なる魔法”ではなく、ソフィーの内面が容姿にあらわれる魔法だったのでは。だから魔法を解くにはソフィー自身が心の持ちようを変えるしかなかった』とあった!

あと、こんなところも、なるほどそういう解釈もあるな、と。

「なぜ戦争しているのか?」の「なぜ?」には特に意味はないと思います。「どこでもドア」に黒いトビラがあって、そこにあわせると戦場につながるということは、世界のどこかで常に戦争がおきてるというとこだと思いました。港町やきれいな湖、そういう街があるすぐそばに黒い、血みどろの世界がこの世界にはつねにあると。

もひとつ小ネタ。

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの原作では、ハウルが90歳のソフィーに恋の告白をするらしい


こちらのブログでは、10以上もの項目にわけてハウルを事細かに分析している。まだ途中までしか読んでないが、すごい。読みやすいし判りやすいし的確だし。

   雑記帳

さて、この物語の主要登場人物に共通するのは、第三者からみて”寂しい人である”ということでしょう。

これはまさにそうかもしれない。ソフィー、レティー、ソフィーの母、ハウル、荒地の魔女マルクルカルシファー、サリマン、カブ、多くの登場人物がどこかで孤独を抱えているように見える。

この花畑が象徴するものは何か。ここは過去に於いてハウルとカルシファーが契約した場でもあります。おそらく、ハウルの心そのもの、心象風景ではないかと私は解釈しました。きっと本当のハウルの心はここの景色のように美しく、穏やかなのです。でも、そこは小屋が一軒あるだけで誰も存在しない寂しい世界、ハウルは孤独です。ソフィーが招かれたということは即ちハウルがソフィーを受け入れた証なのでしょう。しかし、ハウルの真意を計れないソフィーは一気に老け込みハウルを拒絶する結果になります。そして現れる軍艦……ハウルの心を映し出す世界そのままではないでしょうか。

(略)

「ハウルの孤独をソフィーが理解した」ということに行き着くのではないかと思います。即ち、ハウルが花畑へ自分を招いてくれた理由、言い換えるとハウルの愛情を確信したということでしょうか。

「鈍くてごめんなさい」はひょっとしたらここにかかるのかな。

あー他にもいろいろ書きたいけど、なんか言及するのがはばかられるほどしっかりと書き込まれているので書けません。直接読んでください。


また面白そうなところ見つけたら追加します。