コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

新選組! 第40回、第41回

近藤勇
撮り貯めを続けて見た。でもまだリアルタイムには追いついていない。新選組は見るのにけっこう気合がいる。加えて相方と一緒に見なければならないというのもあり、なかなか時間がとれない。でも、ちゃんと見たいと思うだけの面白さはしっかりとある。


平助の旅立ち
平助と沖田との別れのシーンは良かった。命が短いことを知って変わっていった沖田。その言葉は厳しくはあるけれど、共に過ごしてきた平助への手向けの想いがしっかりと詰まっていたと思う。「せめて、相打ちに」は、予告で見ていたにも関わらず、本番で見てもずっしりと心に響くいい台詞だった。沖田にはかなわないと言いつつも、平助も立派に成長してるなぁと感慨ひとしお。

それはともかく、問題は土方。なんだかイケてない。新選組の頼りの綱、唯一残ったまともなブレインなのに、いまいちぱっとしない。甲子太郎とのやりとりも、裁き方次第でもっと有利に持っていけただろうに。たとえば最後の「御陵衛士から新選組へ戻ることも禁止していただきたい」なんて要求、蹴ればよかったのに。甲子太郎は飽くまでも内偵という名目で御陵衛士になったのだから、そこから新選組に戻るということは何の問題もないはず。それを理由にきっぱりと相手の要求を蹴れば、相手より優位に立つことができたのに、なんて思ったり。


観柳斎、転落
うまいなぁ。三谷幸喜の話作り、本当にうまい。芹沢鴨のときもそうだったが、落として落として、落とした挙句にぎゅっと持ち上げてサヨウナラ。最後のぎゅっと持ち上げたところで、なんとも言えない切なさが心に残る。今回の観柳斎に関してもそう。これでもかというくらい落としておいてから、最後に河合の墓に参るシーン。斬られてなお「近藤局長に頂いた命、ここで散らせるわけにはいかない」って・・・。思いっきり嫌な奴だったのに、切ないなあ。

しかし最近、新選組としての仕事の話はほとんどなく、内紛ばっかりやっている。事実もそうだったのかもしれないが、本当にあんたら何やってんの、って感じ。多分地道な見回りなんかはやっていたんだろうけど、歴史に絡むような出来事は全然なし。こういう話になってしまうから、いままで大河にする人がいなかったのかなぁ。

しかしそれをちゃんとドラマとしてうまく纏め上げている三谷幸喜はやっぱりすごいと思うよ。「かっちゃん!」「とし!」みたいなギャグもしっかり入れてくるところも憎い。