コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

プラネテス 見始め

プラネテス 1 [DVD]
見たい見たいと思っていながらずっと見る機会を逸していたアニメ、「プラネテス」。「SAMURAI7」が終わって放送がはじまったので、見てみることにした。


知ってる人の方が多いのでいまさら説明することもないかもしれないが、中には知らない人もいると思うので(うちの相方とか)簡単に説明を。時代は2070年代。宇宙開発が進み、人類は当たり前のように宇宙へと飛び立っている時代。その中で、宇宙を漂うゴミ「デブリ」が問題となってきた。人類が宇宙で廃棄してきたデブリが、宇宙船やステーションに衝突するという事故が発生。更なる宇宙開発のために、人類はデブリを取り除くことを余儀なくされた。

主人公は、とある企業のデブリ除去専門の課に配属された新人。デブリ除去は必要な仕事とはいえ、危険かつ報われない仕事のため、「ショムニ」のような会社の掃き溜めのような場所になっていた。

こんな感じ。


ジャンルとしてはSFなのだが、戦闘ロボットが出てくるわけでもなく、攻殻機動隊のように電脳化が進んでいるわけでもなく、「デブリ除去」という実にリアルで地味な仕事にスポットを当てた作品。まだ1話しか見てないのでどういう展開になるのかわからないが、雰囲気としては良い意味で非常に泥臭い。科学が進んでも人間の本質なんて変わらないだろうな、と感じさせる。攻殻などは面白いには面白いが、環境が特殊すぎて自分たちの現在と地続きの未来であるとは想像できないが、プラテネスの「未来」ならありそう。

見始める前に、弟から「主人公が変な正義感振りかざしててむかつくアニメ」だと聞いていた。なるほど1話目でその意味を理解した。確かに新人タナベが変な正義感振りかざしててむかつく。しかしハチマキのいい加減さや、フィーの飄々とした感じがそれをちょうど中和している感じ。

というか、主人公はハチマキかと思っていたので、ハチマキが変な正義感を振りかざすのかと勘違いしていた*1。それだとちょっと青臭くて嫌な感じだなあと思っていたけど、実際には180度逆だった。ああいう男臭い感じで青臭い正義感振り回されるとさすがにげんなりだと思っていたのでちょっとほっとした。


絵も綺麗だし、泥臭いとはいえSF的な設定はけっこう緻密っぽいし、やっぱ評判になるだけのことはあるなあと思った。続きが楽しみ。

*1:実際にはキャストのトップはハチマキなので、ハチマキが主人公なのかもしれないが、1話を見る限りでは位置付け的にはタナベが主人公っぽい。DVDの1巻のパッケージもタナベだし。弟が「主人公」と言っていたのもタナベに間違いない。