よく使ってしまう言葉とか、なんとなく使いたい言葉とか、ちょっと好きな言葉とか。いやほんとになんとなく。
益体もない(やくたいもない)*
役に立たないこと、つまらないこと、どうでもいいことの意。日常で使うことはあまりないが、表現として。「〜などという益体もないことをだらだらと考えつつ〜」みたいな。
嫌い(きらい)*
好き嫌いの「嫌い」ではなく、「〜の傾向がある」の方の「嫌い」。なぜ「嫌い」で傾向があるという意味になるのか不思議。「私はすぐに物事を悪い方に考える嫌いがある」みたいな。
刹那(せつな)*
極めて短い時間のこと。元は梵語。「魔人探偵脳噛ネウロ」でキーワードとなる人名として出てきたことも記憶に新しい。流れのある話を書いていると、ついつい「その瞬間」とか「次の刹那」という表現を多用してしまう。「刹那的」という言葉も良いね。
飽く迄(あくまで)*
「飽くまで」と漢字で書くのがポイント。たまに「悪魔で」と書いてる人を見るとちょっとニヤりとしてしまう。しかし意味を調べてみると「どこまでも、徹底的に」の意。その意味からすると、「飽くまでここだけの話」などという使い方は誤用なのかな?
言わずもがな(いわずもがな)*
「言うまでもなく」の意。「新選組!」で近藤が母に「母上は私のことがお嫌いですか」と尋ね、その返答として母がこの言葉を口にしたのは記憶に当たらし・・・くはないか・・・。面白い言葉だけど、急に口にしようとすると言いにくくてどもってしまいがち。
微塵も(みじんも)*
後に打ち消しの語が来て、「少しも〜ない」「まったく〜ない」という意。ついつい使ってしまう表現。大昔の話だが、これを使いすぎて自分の文章が「微塵も」だらけで嫌気がさしたこともある。
不知火(しらぬい)*
特に理由はないです。音と字面と意味と。ほかに「十六夜(いざよい)」「漁火(いさりび)」「陽炎(かげろう)」「如月(きさらぎ)」とか。和読みで響きのいい言葉。他にも探せば出てくるかも。