コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

嶺川貴子 - 「Roomic Cube」

久々にCDを買った。といっても新作ではない。10年ほど前に発売されたこれ。

Roomic Cube~a tiny room exhibition

Roomic Cube~a tiny room exhibition

以前にも書いたが、学生時代に聞きまくっていたアルバム。MDに録音して聞いていたので、MDがなくなってからは長らく聞くことができなかったのだが、Amazonのマーケットプレイスで未開封品が800円で売りに出されていたので衝動買い。新品で送料合わせても1000円だからお買い得と言えるだろう。

陳腐な言い方だが、嶺川貴子は天才だ。小島麻由美が曲と歌の天才だとするなら、嶺川貴子は音の天才。チープなのに深い、不安定なのに耳に刻まれる、脱力系なのに骨がある。「Roomic Cube」はそんな嶺川音楽の原点。荒削りで遊び心をふんだんに盛り込みながら、単なる実験音楽では終わっていない。

いま聞いてるんだけど、やっぱりイイね。こうやって古いお気に入りばかり聞いていて新しい音楽を開拓しなくなってしまうというのはちょっと保守的で良くないかなーとは思うが、10年経っても聞ける曲があるということは幸せなことかもしれない。

余談

「未開封なのに800円って安いよね」と相方に話したところ「万引きの品じゃないの?」と返事が。ひどいや・・・。

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