コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

アンディー・メンテ

アンディー・メンテというのは、フリーのゲームを制作するゲームクリエイター集団の名前。シンプルながらも良質でマニアックなフリーゲームを多数制作している。もうプレイしたのは数年前になるが、たまたま見つけた「スターダンス」という作品が、フリーで出すのはもったいないと思えるくらいのしっかりした出来の作品だったので今でもよく覚えている。何かフリーで面白いゲームはないかな、と探していたら久々にアンディ―・メンテの名前を見かけたので、またダウンロードして遊んでみた。やはりよく出来ている。

アンディー・メンテのゲームの絵は全て下手ウマ。最初はこの絵に抵抗を感じもしたが、やっていくうちに慣れてくる。それが味だと思えるくらいに。

ストーリーも濃い。特に「スターダンス」はストーリー重視のゲームなだけに、その濃さは突出している。手放しで良い、というわけではなく、いろんな意味で濃い。だがそれもまたやがてアンディー・メンテの味だと思うようになるだろう。台詞回しの絶妙さ、人間関係の微妙さ、そういうものがあいまってアンディー・メンテの世界を形作っている。

もうひとつ言及すべき点がある。それは「世界観」。数多くのゲームを作っているアンディー・メンテだが、その世界観はほぼ統一されている。ゲーム性がまったく異なるゲームでも、職業やステータスのなどの概念が共通していて、1つをプレイしていれば別のものにとっつきやすい。あっちで出てきたものがこっちでも出てくると、手塚治虫スターシステムのような、微妙な嬉しさもある。

とりあえず有名タイトル2題を。

スターダンス

マウスだけでプレイできるストーリー重視RPG。戦闘は3〜4人のパーティにでの四角い升目でのシミュレーションタイプ。職業によって「攻撃できる場所」が変わるため、自分と敵の立ち位置が重要になってくる。そのあたりはなんとなく将棋に似ているかも。敵の思考パターンはアホなので、難易度はそれほど高くない。頭を捻って敵を倒すというより、どれだけ効率的に倒していくか、という感じ。

ストーリーについては、後半はよく覚えていないが、ジェットコースター式にガンガン進む感じだったような気がする。微妙な台詞回しや人間関係の機微が演出されていて、面白いと思える人には面白いだろう。万人受けはしないと思うけど。

ゲーム全体としては、後半は強さがインフレするという意見が多いようだ。確かに、だんだんと「どうやって効率良くレベルやステータスを上げていくか」という感じになってしまったような気がする。それでも、飽きっぽい私が最後までプレイしたのだから、しっかりとした出来のゲームだったと言えよう。

ストーリーもの、シミュレーションタイプの戦闘ということで、とっつきやすさはあまり高くないかもしれないが、物語や解説があるので、最初にプレイするには良いゲームだと思う。

ライヂング★スター7

マウスだけでプレイできる超シンプルRPG。1〜7まであるらしいが、とりあえず最新*1の7。3〜4人でパーティを組んでダンジョンを探索するのだが、ダンジョン内では「進む」と「戻る」しかない。最奥にはボスがいて、それを倒すと新たなダンジョンが現れる。戦闘はコマンド選択方式。

こう書くとつまらないように思えるが、実際には細かいやりこみ要素が多数盛り込まれていて不思議と面白いのだ。ダンジョンの途中には、泉や人影、トラップやその他いくつかの仕掛けがあり、それを調べることで何かが起こる。もちろん無視して通りすぎることが出来る。敵の出現もそれらのイベントの発生はランダムなので、ダンジョンをとにかく行ったり来たりしてレベルを上げていく。

難易度はけっこうシビアで、突然高レベルの敵が現れて全滅を食らったりなど日常茶飯事。それらを上手く倒したりかわしたりしつつ、レベルを上げていく。

いちおうスターダンスと同様のジョブシステムがあるのだが、転職の仕方がよくわからない。というかまだ序盤しかやってない。面白いけど難しくって、もう3回くらいやり直してる。

関連

*1:といってもかなり前の作品だけど。