コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

グラナド・エスパダ

弟から進められたMMORPG、「グラナド・エスパダ」を始めた。ディアブロタイプのクリック戦闘型。現在ベータテスト中で無料で遊べるとのころ。

いまさらMMOなんてやる気はなかったのだが、「ダンジョンシージ」のように一人で複数人のパーティを操作するゲームで、ほとんどソロと変わらない、ということなのでやってみることにした。

インストーラは弟からもらったのだが、アップデートが長い長い。回線がしょぼいということもあるが、4,5時間かかったのではないかしらん。それでもなんとか無事アップデートが終了し、ゲーム開始。


このゲーム、プレイヤーは個別キャラクターを持つのではなく、キャラクターたちは「家門」というファミリーでまとめられる。その家に複数のキャラクターが属することになる。チュートリアルが終わるまでは一人プレイということで、さっそくキャラをを作りゲームスタートしてみた。


まず感じたのが、グラフィックスが綺麗。人も景色もかなり良い。綺麗なだけではなく、読み込みや接続がかなり速くて好感。マップの切り替えも数秒で終わる。描画の負荷も、見た目に比べて軽いようだ。人が多い街ではどうしても重くなってしまうが、街を抜ければほとんどラグは感じない。描画設定は低くしてるけれど。それでも綺麗な画面だと感じるので、なかなかの高クオリティだと思う。

キャラクターデザインもリアル系で良い感じ。RPGとしては珍しく貴族っぽい服装で、街中がベルバラな雰囲気で溢れている。なんだか新鮮。職業ごと男女ごとでグラフィックスは固定だが、どれもなかなかいい感じなので特に不満はない。正式リリースになったら選べる顔も増えたりするのかも。

ただしウォーロックの男キャラだけはいまいちかっこ悪くて・・・。なんで魔法系なのにオールバックのいかついおっさんやねん。作って育て中なんだけど、作り直そうかと思案中・・・。


戦闘は先に書いたとおり、ディアブロタイプもしくはダンジョンシージタイプのクリックバトル。キーボードショートカットやコマンドがかなり便利に作ってあって、「その場に留まって周囲の敵を自動的に攻撃」とか「移動しながら途中の敵を手当たり次第に攻撃」などという便利なコマンドもある。敵の数は比較的多いので、ばっさばっさと敵を蹴散らしていく感じの戦闘。ま、私はまだ序盤なのでろくなスキルもなく、蹴散らすというよりもタコ殴りにあっているのだけれど。

三人同時操作というのは慣れるまではやはり難しい。私もまだ慣れておらず、いまだに一括命令でボコスカ殴っているだけ。スキルの使いどころがイマイチわからない。個別命令なんてしてたらその間にボコスカにやられてしまうし。

慣れてくれば魔法系が後ろで位置固定して援護射撃しながら、戦士が先頭で敵を押し留めながら粉砕、なんてこともできるらしいんだけど。

エフェクトとしては、ドカンバキンと派手目でなかなか楽しい。敵を倒すと吹っ飛んでから消えるのも、ちょっとした効果だが戦闘を楽しくしていると思う。


シナリオについて。街中には何人か個性的なNPCがいて、仕事を依頼してくる。それをクリアすると、お金と「家門ポイント」みたいなのがもらえる。いわゆる名声ってやつ。それが上がると新しいキャラを作ったり、他にもいろいろできるようになるらしい。

もうひとつNPCで。面白いことに、それらの個性的なNPCが、条件によって仲間になるとのこと。仲間になったNPCはただついてくるだけでなく、通常のプレイキャラと同様に装備を替えたり育てたりできるらしい。ポケモンみたいなもの?


気になった点も。「ネットゲーム」であるというメリットが低いという点。弟も言っていたが、ソロでもほとんど問題なくプレイできる。もちろん、パーティを組めばそれだけ安全に戦闘したり強い敵と戦ったりもできるのだが、私の場合そういうのもなんだか面倒臭いし、ずっと一人で遊んでいた。めんどくさがりなので、個人的には一人で遊べるというのはおおいにありがたいのだが、それならばネトゲでやる意味なんてあんまりないような気が・・・。

とはいえ、たとえば一人では辛いダンジョンも、他の人が敵を片付けてくれている間にこっそり通りぬけたりもできるし、街でレアな商品の売買をしたりもできるし、ネットがまったく無駄というわけではない。もちろん、協力プレイしようと思えばできるわけだし。

そう考えるとソロでもパーティでも遊べるというのは、「選択肢が広い」という意味で効果的なやり方なのかもしれない。


まだ序盤も序盤なので評価というほどのこともできないし、そもそもMMOはあまりやってきたわけではないが、氾濫するMMOの中でしっかりとしたコンセプトと独自性を持った、なかなかの良作なのではないかと思う。

ま、まだ1日目なのでこれからだけどね。

余談

しかしこういうゲームってベータ版で出してしまっても良いものなのだろうか。たいてい製品版が出る頃には皆飽きてしまって、売上が落ちてしまうのではないかと思うけれど。どうなんだろ。

加えて、こういうタイプのMMORPGはかなりの数が出回っている。「グラナド・エスパダ」のセルフプレビューのページにも書かれているが、「2005年現在、サービス中(韓国)のMMORPG75本、開発中のMMORPG約100本」とのこと。スタンドアローンと違って、ネットゲームは人がいなければどうにもならないので、まさに人の奪い合い。その中で生き残っていくというのはかなり厳しいのだろうなあ、なんて。

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