コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

のだめカンタービレ 12巻

のだめカンタービレ(12) (講談社コミックスKiss (544巻))

のだめカンタービレ(12) (講談社コミックスKiss (544巻))

のだめカンタービレ12巻。パリ編になってから、ちょっとマンネリ気味かなあ、とか、どこに向かってるのかわからないなあ、なんて印象も感じつつ、しかし読んでみるとやっぱり面白い「のだめ」だった。

以下、ネタバレありありなので注意。


今回の目玉はなんといっても「千秋さま、変態の森へ足を踏み入れる」のコト。接近しつつあった関係を、千秋さまの方から踏み込んで行ってしまった。のだめの意識しない「引き」が千秋さまの気持ちに火を付けたというか、誤った道に進ませてしまったというか。

なにげに手を繋いだり抱きしめあったりしている二人。しかし抱き合っているシーンでも「のだめの頭は臭くないのかな」などと色気のないことを考えてしまう。これだけ不潔なイメージのあるヒロインも他におるまい。


今回、いままでと趣向の違う点として、絵描きの話が入ってきたことがあげられよう。ひたすら音楽一辺倒でやってきたのだめに、少し新しい息吹が入った感じ。ただ挿入されただけではなく、のだめの音楽的成長への足がかりにうまく結びついている。

普通こういう人が出てくると、驚くべき観察眼によってイメージを絵で表現して皆を驚かせる、というパターンが多いのだが、のだめはのだめ。絵描きの絵に関しては、的を得ているのか、外れているのか微妙。皆が納得いかない様子だが、実は「本人が一番見たくないその人の真実」を書き表していると言えよう。「ミミズをください」がよく話題に上がっているが、私は千秋の孔雀がある意味いちばんショッキングかつ納得。千秋が一番隠したい、奥の奥にある感情を描いちゃった、みたいな。


今回は久々に黒木くんも登場。主人公二人だけではなく、こういう脇のキャラの成長も描いていくってのがいいね。


今回の一番笑えたツボは、id:usou_tuki:20050523:p3氏と同じく92〜93ページ。まじ吹き出して、ひとりで声出して笑ってしまった。


最後に、12巻の「含む日記」の数を見てびっくり。「注目の商品」の上位にもあったみたいだし。のだめってこんなに人気あったのか。

関連サイト
他の人の感想
まとまった感想が書いてある人をいくつか。「含む日記」で見ると、ただasin貼ってるだけの人とかいて、なかなか感想にたどり着けなかったりするので、自分用+感想を読みたいという人の利便のために。トラバ送りまくるのも何なので、トラバ避けしてます。*1*2

*1:「es」の方はトラバ送ってしまった。送った後にちょっと送りすぎかなあと気づいたです。

*2:ちなみに「のだめ」の言及は多すぎるので新しい方の記事からいくつかしか見れていません。ていうか全部は無理。