のだめカンタービレ(12) (講談社コミックスKiss (544巻))
- 作者: 二ノ宮知子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/05/13
- メディア: コミック
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のだめカンタービレ12巻。パリ編になってから、ちょっとマンネリ気味かなあ、とか、どこに向かってるのかわからないなあ、なんて印象も感じつつ、しかし読んでみるとやっぱり面白い「のだめ」だった。
以下、ネタバレありありなので注意。
今回の目玉はなんといっても「千秋さま、変態の森へ足を踏み入れる」のコト。接近しつつあった関係を、千秋さまの方から踏み込んで行ってしまった。のだめの意識しない「引き」が千秋さまの気持ちに火を付けたというか、誤った道に進ませてしまったというか。
なにげに手を繋いだり抱きしめあったりしている二人。しかし抱き合っているシーンでも「のだめの頭は臭くないのかな」などと色気のないことを考えてしまう。これだけ不潔なイメージのあるヒロインも他におるまい。
今回、いままでと趣向の違う点として、絵描きの話が入ってきたことがあげられよう。ひたすら音楽一辺倒でやってきたのだめに、少し新しい息吹が入った感じ。ただ挿入されただけではなく、のだめの音楽的成長への足がかりにうまく結びついている。
普通こういう人が出てくると、驚くべき観察眼によってイメージを絵で表現して皆を驚かせる、というパターンが多いのだが、のだめはのだめ。絵描きの絵に関しては、的を得ているのか、外れているのか微妙。皆が納得いかない様子だが、実は「本人が一番見たくないその人の真実」を書き表していると言えよう。「ミミズをください」がよく話題に上がっているが、私は千秋の孔雀がある意味いちばんショッキングかつ納得。千秋が一番隠したい、奥の奥にある感情を描いちゃった、みたいな。
今回は久々に黒木くんも登場。主人公二人だけではなく、こういう脇のキャラの成長も描いていくってのがいいね。
今回の一番笑えたツボは、id:usou_tuki:20050523:p3氏と同じく92〜93ページ。まじ吹き出して、ひとりで声出して笑ってしまった。
最後に、12巻の「含む日記」の数を見てびっくり。「注目の商品」の上位にもあったみたいだし。のだめってこんなに人気あったのか。
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