コトバノウタカタ

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ウィザードリィ8

ウィザードリィ 8 日本語版
パソコン版のウィザードリィ最新作。ウィザードリィ6からはじまったCosmic三部作の完結編だそうです。

弟から借りて説明書とかないので、細かいストーリーは不明。宇宙を作った神様がもたらしが三種の神器の一つがあるという星へ向かう船の用心棒をしていたプレイヤーたち。しかし星に到着する直前に、その宇宙船が破壊され墜落されてしまった。その三種の神器のひとつを求めて冒険をはじめる。みたいな感じだ。

いやはやしかしウィザードリィも変わったものである。

まずは昔話。5までの簡素なシステム、マップ、戦闘、シナリオから、6の「Bane of the Cosmic Forge」への転身もかなり衝撃的だった。戦闘システム、種族、取引、会話、ダンジョンの構成や雰囲気、スキルやレベルアップの方法、魔法の名前や概念などなど、大幅に変更、というかまったく別物に変わってしまった。ボルタック商店ギルガメッシュの酒場もカント寺院もなくなった。そもそも「帰るべき場所」がなくなってしまった。道端で寝て体力魔力回復。レベル上げもその都度。変わりに変換に富んだダンジョンとわりとしっかりとしたシナリオが追加。脳内補完で雰囲気を楽しむゲームではなくなってしまった。最初は「こんなのウィザードリィじゃないやい!」と駄々をこねていたが、それはそれで面白かった。途中でどうしても進み方がわからなくなって、クリアはしてないんだけどね。

さらにその次回作、7作目の「Crusaders of the Dark Savant」への進化。ゲームシステムは6を踏襲しているが、世界観が一転。ウィザードリィなのにフィールドを歩く。そして最後には宇宙へ・・・・・・。「こんなのウィザードリィじゃないやい!」と駄々をこねて未プレイなんだけどね。

そして今回の8作目。またまた度肝を抜く改変。世界観は7作目を踏襲しているようで、登場する種族や敵のボスなんかは7からの引継ぎらしい。ストーリー、世界観としては先に述べたとおり。いきなり宇宙船が墜落するところからはじまる。もうそのへんは諦めた。

しかし変わった変わった。前作まではまだマス目ダンジョンでの移動、非リアルタイムゲームだったわけだが、今回は完全に自由に歩き回れる3D。戦闘は非リアルタイムも選べるが、戦闘時以外は敵は歩いて近づいてくるし、日が昇り沈んでいくし。ぱっと見ただけではとてもウィザードリィとは思えない。

まだ序盤しかプレイしてないわけだが、とりあえずいままでプレイしてきた感想。悪くはない。かなり雰囲気が変わったとはいえ、前々作の雰囲気は残しつつ、それなりに進化している。しかしとにかくテンポが悪い。特に戦闘のテンポが激遅。思考時間だか移動時間だかわからないが、敵が10人を越えたりするともうほんっとに待たされる。前々作でも、5以前のゲームと比べると戦闘が遅くて辛いなあと思っていたが、それ以上の遅さ。処理速度とかの問題じゃなくて、ゲームデザインの問題だと思う。

一回の戦闘が長引く分、敵とのエンカウントの回数はかなり減っている。しかも広いところなら、敵の姿を視認してから、敵に見つかる前に逃げ出すこともできる。しかし戦闘が少ないってのはウィザードリィにとってはちょっと辛い問題だと思う。

グラフィックに関しては、発売は3年ほど前ということもあって、しょぼい。劣化版EverQuestといった感じ。といっても、プレイに支障はないくらいのできではある。

後の難点は・・・・・・敵の種類が少ない、とか、けっこう戦闘がシビアなので2、3回戦闘が終わるごとにキャンプ張って休んでるんだけど、こんなのでいいのかな、とか、NPC会話がだらだらと長かったり、ともかくテンポが悪い、とか。

といいつつ、そこそこはまってやっている。なんとなく最初のキャラ選びと成長のさせ方を失敗したような気がしているが、ま、このままもう少し続けてみようと思う。最後まで成し遂げられるかどうかはわからないけど・・・・・・。

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