コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

若桜町の紅葉

土曜日、晴れていたので山の方に紅葉狩りに行ってきた。今年は、以前に一度だけ行ったことのある若桜町の山奥の桜を目指すことに。最初は親子三人で行く予定だったのだが、出発直前に母から電話が入り、急遽参加することに。

この若桜町の紅葉スポットは、観光案内などにもあまり載っていない穴場。いや、穴場と言うにはあまりに奥まっている上に、展望台や休憩所などがないので人気がないだけかもしれないが。しかし山全体が黄金色に染まり、他の紅葉の名所と呼ばれるところに負けず劣らずの絶景だったという印象が強く残っていた。

場所をよく覚えていなかったのでネットで地図を見る。Google Mapsが非常に役に立った。かなり拡大してようやくそれらしき山道を発見。智頭町の芦津渓谷から若桜町に抜ける道がそれであろうと当たりをつけ、出発することになった。


以下、でかい画像があります。


まずは第一目標の芦津渓谷へ。ここも紅葉の名所のひとつに数えられている。料理屋やキャンプ場もあって、いかにも観光地という感じ。場所はこの辺り(map:x134.3249y35.2714)かな。確かにこの辺りも山が黄に赤に色づいていて綺麗。でもまだまだ。とりあえずその周辺で撮った写真。

しかし紅葉の写真というのは難しいね。見たままの絵を撮るということがなかなかできない。露出やホワイトバランスをうまく調整すればちゃんと撮れるんだろうけど、ど素人の私にはよくわからないし。特に遠景は難しい。目ではすげー綺麗と思っても写真に撮ると白んでしまう。この話はまた後ほど。


芦津を抜け細い山道をさらに奥へ。ぐにゃぐにゃと折れ曲がる山道を延々と進んでいく。はっきりとは覚えていないが、要所要所に見覚えが。そういえば前回行ったときには激しく冷え込んだ翌日で、山道に季節外れの雪が積もっていたっけ。で、車が一台滑って溝にはまっていて大渋滞。みんなで車を押し上げてるのを手伝ってようやく奥に進めたんだっけか。今回はそういうアクシデントもなく、すんなりと奥地へ。チェックポイントとなる小さな山小屋のようなトイレまでたどり着いた。たいていの人はここまで来て引き返すようで、そこから先に進むと一気にすれ違う車の数が減った。その途中で撮った写真を何点か。


その後目的の紅葉を目指して進んで行くのだが、なかなかそれらしき場所にたどりつかない。行けども行けども杉の多い、いまいちな景色。ひょっとしてあのとき見た素晴らしい光景は勘違いだったのか、それともたまたまそのときだけ綺麗だったのか、あるいは紅葉を見慣れていない目に斬新だったゆえに印象的だったのか。そんな不安を抱えながらもとにかく進むしかなかった。

途中、少し開けたキャンプ場のような場所に出た。妙な石畳のような通路が敷かれ、石を切り出しただけの椅子を円形に並べた焚き火場のようなものが転々と配置されている。ちょっと妙な風景。相方曰く、前回ここを通った時に、ここに白装束の集団がいたとのこと。私は全然覚えていない。それに白装束集団がいたのって用瀬町じゃなかったっけ? でも言われてみればそんなのがいたような気もする。とりあえず今回はそんな怪しげな集団はいないので、ここで昼ご飯を食べることにした。

キャンプ場の先の方まで行ってみると、見晴らしの良い高台になっている。あいにく杉が多くて紅葉を楽しむという感じではないが、景色が良いことは確かだ。ここで食べ物を広げる。といっても途中にコンビニで買ってきたおにぎりや焼きうどん程度だが。以下、その怪しげキャンプ場と、そこからの景色の写真。(map:x134.3904y35.2801)


飯も食い終わって再出発。しかし相変わらず目指す紅葉は見つからない。もうとりあえず通り抜けて氷ノ山にでも行くか・・・と話していたとき。来ました! 来た! やっぱりあったよ!! 目指していた全面の紅葉の山が現れた。やっぱ綺麗だわ。そこに着くまでずっと紅葉を見てきたけど、全然規模が違う。レベルが違う。私の記憶に間違いはなかった。すげーです。場所ははっきりとはわからないけど、たぶんこの辺り。(map:x134.3985y35.2617)

で、写真なんだけど・・・これが上手い具合に撮れないんだよね。先にも言った通り、遠景の紅葉は白んでしまって、実際に目で見たときの迫力がまったく表現されていない。こんな風になってしまう。

ところが、偶然の産物によってこれが解決されてしまった。人を入れて写真を撮ろうとしたのだが、ちょうど日陰になっていてかなり暗く、人が写らない。そこでフラッシュを焚いて撮ってみたところ、こんなんになりました。

フラッシュを焚いたから、というよりも露出とホワイトバランスの設定によるのだと思うが、かなりいい感じで紅葉の色が出ている。次の機会があったら、設定をいろいろ変えて綺麗に撮れる方法を探してみようっと。*1


最後におまけ2題。途中にあった木の写真と、山道の出口にある岩屋堂というお堂。

*1:笑い男については気にしないでください。