コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

「すごい」と「すごく」

言葉狩りをするつもりはないんだけど。

最近「すごい」と「すごく」が混同されて使われていることが多い。「すごいきれい」とか「すごいびっくりした」などという使い方は文法的には正しくない。本来「すごい」は連体形だから体言にかかり、「すごく」は連用形だから用言にかかる。つまり「すごい」は「すごい景色」とか「すごい驚き」というように主に名詞にかかる。用言にかかる場合は「すごく」を使って、「すごくきれい」とか「すごくびっくりした」となる。

ま、会話に使われる言葉が変化していくのは当たり前だし、否定するつもりはない。自分でもよくそういう使い方するし。けれどNHKの子ども番組などでも当たり前のように誤用されているのが気になった。「すごいたのしくって、すごいびっくりして、すごいためになりました」のように「すごい」を連呼してたり。せめて教育を標榜しているテレビの番組でくらいは、きちんとした言葉を使って欲しいなあ、なんて。

関連