コトバノウタカタ

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マイナスイオン

上記商品の解説中でもうひとつ気になるのが「イオン電子」という言葉。マイナスイオンの解説の際にもよく見かける単語だが、これって何? 化学的な知識は乏しいので勘違いもあるかもしれないが、そもそもイオンというのは原子や分子に電子が追加されたり飛び出したりして電化を帯びたものではないのか。そこに「電子」という言葉が付くのはいささか奇妙。一般的な科学では「イオンから飛び出した電子」という意味のようだが、この商品やマイナスイオンの場合はそうでもないようだ。いったいなんなのだろう。

そもそも「マイナスイオン」ってなに? ということでざっと調べてみた。

マイナスイオンとは、空気中に含まれる僅かな電気を帯びた物質(原子、分子、又は分子集団)のことを指します。

1899年に、エルスターとガイテルが空気イオンを発見し、分子イオンと名前を付けて以来、約100年の研究の歴史が有る」[2]、とされている。この空気イオンのうち、負に帯電したものをnegative air ionと呼ぶが、日本で、それを誰かがマイナスイオンと呼び変えたらしい。

空気中にはミクロンから分子程度の大きさの電子を帯びた微粒子が浮かんでいます。その中で分子が10個から、100個ほど集まった大きさの粒子を 『小イオン』 と呼んでいます。そのうちマイナスに帯電しているものを『マイナスイオン』と呼んでいます。

原子が別のところから電子を得たもの(負の電荷を持った)をマイナスイオンといい、逆に別のところへ電子を失ったものをプラスイオンといいます。

定義は明確ではないが、「空気中に存在する、何らかの要因(宇宙線、放射線、放電等)で電離したイオンのうち,マイナスに帯電したもの」と言われている。

空気中には目に見えない微粒子や分子が漂っていて、これらは電気的にプラスかマイナスの電気を帯びていて、これをイオンと呼んでいます。電気的にマイナスになっているものをマイナスイオン、プラスになっているものをプラスイオンと呼びます。

マイナスに帯電した酸素と空気中の微細な水分が結合したものです。

マイナスの電気を帯びた酸素と空気中の微小な水が結合したものです。

例えば、酸素原子にマイナスイオンが付けば酸素イオンとなります。諸物質の多くはプラスイオンを持ち、これに人工的に発生させたマイナスイオンを与えることにより空気の活性化につながります。

定義が多種多様だが、上記を見る限りではどうやら「マイナスイオン」はいわゆる「陰イオン」とは別物らしい。陰イオンのことであるという記述もあるにはあるが小数派。「マイナスの電気を帯びた微粒子あるいは水滴」という認識が多いようだ。また大手家電メーカーでは「酸素イオンと水が結合したもの」という説明がよく見られた。またはてなやWikipediaなどの用語解説サイトでは否定的な説明がなされている。


しかしマイナスに帯電しているから良い、というのもちょっと安易かも。活性酸素と言われる者の中には負に帯電しているものもあるようだし。


もっと調べていくといろいろ面白い話が出てきた。「プラスイオンは悪いイオンで、犯罪の増加にも影響する」「マイナスイオンは人体を活性化して痴呆の予防にもなる」「自然界のマイナスイオンと機械的に作り出したマイナスイオンは特性が違う」などなど。いったいなにがほんとなのだろうね。

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