あずみ (37) (ビッグコミックス―Big comic superior)
- 作者: 小山ゆう
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/10/28
- メディア: コミック
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武信編。いままでたびたび登場してきた第三勢力の全貌が明らかになった。
この第三勢力が、宗教的な隠密組織。組織によって殺された者は極楽に行ける、という教えの元で女子どもも殺してしまう残虐組織、ということになっているが・・・。しかし、この組織よりも初期のあずみたちの方が実はよっぽど残酷なんだよね。仲間同士で殺しあった末に、女子どもも虐殺して村一つ壊滅させている。なので凄いって感じがしない。
それと、隠密組織のメンバーなのに、背中に玄武の刺青のような目立つものを入れるってのはちょっとどうかと思う。背中を確認されたら一発でバレてしまうじゃないか。
もうひとつの不満点は、あずみのアクションが少ないこと。巻末になってようやく戦いになったが、それだけ。殺し合いばかり見せられるのもしんどいが、しかしあずみの醍醐味はアクションであることも否定できまい。とりあえず戦いの途中で「つづく」ではなかったのでほっとしたが。
あずみが、己の目的を武信に継げた。おそらくこういう流れになるだろうことは予想していたが、そうなったらなったで痛快。明確に己の信念を通すあずみは心地よい。ただ今後どうなるのか。仮にあずみが目的を果たしたとして、天海と将軍は約束を守るのか。仮に戦になった場合、あずみはどうするのだろうか。