アメリカの調査結果により、パンはとても危険な食べ物だということがわかった。 以下がその理由である。 1) 犯罪者の98%はパンを食べている 2) パンを日常的に食べて育った子供の約半数は、テストが平均点以下である。 3) 暴力的犯罪の90%は、パンを食べてから24時間以内に起きている。 4) パンは中毒症状を引き起こす。被験者に最初はパンと水を与え、後に水だけを与える実験をすると、2日もしないうちにパンを異常にほしがる。 5) 新生児にパンを与えると、のどをつまらせて苦しがる。 6) 18世紀、どの家も各自でパンを焼いていた頃、平均寿命は50歳だった。 7) パンを食べるアメリカ人のほとんどは、重大な科学的事実と無意味な統計の区別がつかない。
以前にダイハイドロゲン・モノオキサイドの話について書いたが、これも似たような話。データに恣意的なコメントを付け加えたり、言及すべき対比データを隠したり、先入観を植え付けたりしておけば、こんな具合に「とんでもない関係」が表現できてしまう。これがまた「嘘」ではないからタチが悪い。
大きな数字に騙されないこと、比較対象がない数値に意味がないこと、相関関係と因果関係とは違うということ。データを提示されたときには、このあたりのことを意識しておかないとつまらない罠に嵌ることもあるかも。
こういうレトリックはネタとしては嫌いじゃないけどね。
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