コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

エウレカセブン 台詞ちょっとだけまとめ - 第30話 チェンジ・オブ・ライフ

A-PART


格納庫にて、レントンの独白。

レン:こうして俺は、また前みたいに、
   ゲッコー号のメンバーとして、なんとなく過ごしている
   タルホさんが話していた
   エウレカコーラリアンと呼ばれる存在だということ
   正直、俺にはよくわからない
   俺にとってエウレカは、ただの女の子だ
   前に、ホランドも言っていた通り
   
   一瞬、俺はエウレカを連れて、逃げ出すことも考えた
   二人で平和な場所を探して暮らすのも、いいと思った
   だけど・・・だけど、それは何か違う気がした
   
   俺は知りたい
   俺が知らない何もかもを
   
   俺の知らない何もかもを知った上で、
   それでもなお、俺は貫こうと思うんだ
   君を守るっていうことを
   それが、俺とチャールズさんたちとで交わした約束なんだよ
   エウレカ

   ホランドに言わないといけないな


レントンの決意。ただ無知ゆえにエウレカを疑わないのではなく、信じることを信念として貫こうという心構えの独白。チャールズたちとの出会いが、エウレカの存在が、今のレントンを強くしている。


医務室にて。眠るホランドの傍ら、レントンとタルホの会話。

レン:タルホさんは、嫌なんですよね
   俺の血が、ホランドに流れるの
タル:ホランドはね、ずーっと忘れてないのよ
   いなくなっちゃったダイアンのこと
   あなたのお姉さんのことを。
レン:えっ?
   どうしてホランドが、お姉ちゃんのことを?
タル:この男はそういう男なのよ。
   自分を捨てた女を忘れられない。
   ダサくて、バカで、不器用で・・・、
   体を張ることしか能のない、ほんとにダメな奴なのよ
(泣くタルホ、立ち去ろうとするレントン
タル:ごめんねレントン、ホランドがこんなやつで
レン:タルホさん・・・
   確かに俺は、お姉ちゃんが好きだったけど、
   でも・・・俺はお姉ちゃんじゃないです
タル:・・・(顔をあげるタルホ)
レン:俺は、俺ですから
   それに、今のホランドをささえてあげられるのは、
   タルホさんしかいないと思います。
タル:バカ・・・

ダイアンとホランドの関係を語るタルホ。レントンは驚きながらも、落ち着いた返答を。レントンの成長を垣間見せるワンシーン。タルホもその言葉を素直に受け入れている様子。


トレゾア技研で。ニルヴァーシュを見た所長。

所長:これは・・・
   本当にアーキタイプが変形しているのか?
ジョ:ええ、もう全てが、規格に合わなくなっています
所長:まさかこんなことが・・・
   ありえない
ホラ:だが、現実に目の前にある
所長:こいつの、ライダーは?
ホラ:後ろにいる
(振り返る所長。レントンエウレカが手を繋いで立っている)
所長:・・・
ホラ:こいつの新しい駆動系と伝達系の整備、
   それと新しいカウルを作って欲しい
所長:軍備品を強奪した脱走兵が、
   どの面下げてそんなことを
レン:お願いします
   ニルヴァーシュを助けてあげてください
エウ:この子を救ってあげられるのは、
   ここの人たちだけなんです
所長:だが・・・これが軍に知れたら・・・
ヒル:報告書の偽造ならあたしがやるから兵器
所長:はぁ・・・

所長:いまこの研究所は、軍の新しい機関のむちゃくちゃな発注で、
   ただでさえ混乱している
   ラボの連中も、疲れ切っているところだ
ホラ:そうか・・・仕方ない
   他をあたる
所長:しかし、だからこそ息抜きが必要なのかも知れんな、
   Type-0という名の。

(中略)

所長:全部署に告ぐ
   本日からまたシフトを変更する
   繰り返す、本日からシフトを変更する
   微細は、35分後に各部署に伝達する
タル:所長さん・・・
所長:ん?
タル:お願いがあるの・・・


アーキタイプが成長していること、軍の新しい機関が発注を行っていることなどが小出しに暴露。この世界の技術屋はみんなこんななんだろうか。いや、アクセルの弟子だからか。

ここで、エウレカの笑顔が2度。いい顔で笑うようになりました。

最後のタルホのお願いが気になる? ゲッコー号の改造? それともニルヴァーシュ改造に関する何か?


所長の指示。

所長:今夜からシフトを、それぞれ8時間延長する
   マル特設計、およびラピッド(?)試作
   工程は45分後に、各部署に伝達する
   ハンガーから、マル特をB棟に
   即時、各部位を計測

特に情報はナシ。


レントンエウレカ、ハンガーに吊るされるアーキタイプを見ながら。そこへソニアが入ってくる。

ソニ:あら、こんなところにいたの?
エウ:あ・・・ソニア
ソニ:久しぶりね、エウレカ
   元気そうね
レン:知り合い?
エウ:うん
   あたしが発見されて、最初に連れて来られたのがここなの
   ソニアは、そのときからの
レン:(発見・・・、
   そう、エウレカコーラリアンとして発見された
   エウレカは・・・)
ソニ:そう、この子が噂のレントン君ね
レン:えっ?
ソニ:はじめまして
   私はここの技術開発部長、ソニア・ワカバヤシ
   よろしくね
レン:あ、はじめまして、レントン・サーストンです

このトレゾアがエウレカの始まりの地。自ら「発見された」と言うエウレカがちょっと切ない。以前のエウレカは感情のない人形のような少女だったはずだが、その昔の彼女しかしらないソニアの目に、今のエウレカはどう映っているのだろうか。


医務室にて。タルホとミーシャ。

ミー:あなたも少し休みなさい
   疲れたでしょ
タル:ほんと、自分勝手なリーダーにね
ミー:でも、今度は違うでしょ
タル:・・・
ミー:ホランドは、ホランドなりに決意して、
   この状況の責任を取ろうとしている
   だからあなただってエウレカのこと・・・
タル:全てを納得しきる自信はないの
   ただあたしは、ホランドに現実から逃げて欲しくなかった
   でも・・・でもそれって、責任を取ってもらいたいからじゃないのよ
   あたしはホランドがホランドのままでいて欲しかっただけ
   ただそれだけなのよ・・・
ミー:はぁ・・・
   そこまで考えてるんだったら・・・
   ねぇ、タルホ
タル:なに・・・?
ミー:いつまでもそんなかっこをしているのは止めなさい
タル:あ・・・
   そうね・・・
   鈍感だもんね、こいつ


研究所外にて。ストナー、マシュー、ギジェット、ムーンドギーの雑談。

所長:ただいまより120秒後にオレンジの試験を行う
ギジ:軍のKLFとか設計してるとこなんでしょ、ここ
   なんかさぁ、雰囲気的に平和っていうか
ムー:んだなー
マシ:ここで作られた兵器がどう使われるのか、
   当然わかった上で設計はしてるんだよ、
   ここにいる奴らは
スト:元々ここは、発掘されたアーキタイプの実験機関だった
   最初から人殺しの道具を作ってたわけじゃあないだろ

トレゾア研究所のいきさつ。ストナーは物知りだなあ。この爆発、軍が責めてきたのかと思った。


研究所屋上にて、実験を観察する所長とホランド。

所長:まだ、入射面積が大きすぎるな。
ホラ:なんつー兵器だ
所長:ん?
ホラ:あんたらしくもない
所長:寝てていいんだぞ
ホラ:軍の新しい組織に関係してるんじゃないのか? あの兵器
所長:企業秘密だ
ホラ:デューイが動き出したんだな
所長:・・・
   さあな
   なんにせよ、あれを発注してきたのは、
   どのような経緯で創設されたのか、
   どういう構成なのかもわからん、
   謎の部隊だ
   名前は「アゲハ隊」
ホラ:アゲハ・・・
所長:可能な限り、スカブの最深部にインパクトを与えることを
   目標として課せられている
   弾道飛行する遠隔操作型爆撃機、エイフェックスに搭載し、
   ミサイル自体も通常の24倍の比重をかけている
   しかも、実際の運用時にはギャクソウレキ(?)弾頭が使われる予定だ
ホラ:空を汚し、地面を荒廃させる
   何かとてつもない妄想を抱いているんじゃないのか?
所長:・・・
   オレンジ設計班、
   入射面積の再計算を、至急行うように
ホラ:ゲッコー号が修理できたらいつでも出て行く
所長:Type-0のスペックアップなど朝飯前だ
   お前は、自分の体の修繕のことだけを考えろ

「アゲハ隊」の名が。「オレンジ」はデューイがコーラリアンを倒すために作らせていると考えてよいだろう。何かとてつもない妄想。アゲハ構想のことだろうか。


化粧室の鏡の前のタルホの独白。

タル:けっきょく、逃げていたのはあたしも同じなのかもね
   あたしも・・・変わらなきゃ
(髪の毛にハサミを入れる)

タルホの変身シーン。ホランドに「逃げないで」と言いつつ、ホランドの過去に自分も縛られていたことに気づいた。レントンエウレカ、ホランドに続き、タルホも成長。チェンジ・オブ・ライフ。

B-PART


ガレージにて。ソニア、ミーシャ、レントンエウレカ

ソニ:すごい、本当にアーキタイプが進化しているなんて
   これは外装パーツどころか、全面的なレイアウトの見直しが必要かもね
ミー:時間かかりそう?
ソニ:ここにある光成型で原型ができても、
   仕上げは職人の手作業なの
   十日はかかるわ
ミー:迷惑かけるわね
ソニ:あは、たまにはイベントも必要よ
ミー:で・・・、あいつの姿が見当たらないんだけど
ソニ:実地調査に行っているだけ
   すぐに戻ってくるわ
ミー:ほんとタイミングがいいんだか悪いんだか

エウ:ほら、あそこを良く見て
   背中のコックピットのところ
レン:ああ、ほんとだ
   まるでいかにもここに2つ作れって言ってるみたいだ
エウ:ね?
ソニ:それがこの最初に発見されたアーキタイプの特徴だった
   以後に発見されたアーキタイプも、
   外観こそ似たものは数多く発掘されたけれど
   最初から2座席分が用意されていたのは、このアーキタイプのみ
   なぜ2座席分用意されているのか
   そもそもアーキタイプがどうして巨人の形をしているのか
   その解釈を巡っての論争は、終わっていない
   それにエウレカが答えてくれればよかったんだけど?
エウ:あ・・・ごめんなさい
   私、発生したときの記憶がないの

ソニ:そうだ、うちの所長が映画を作ったのよ
   見てみる?
レン:映画・・・?


ミーシャの言う「あいつ」って誰だ? ミーシャの彼氏?(想像できねえ)
エウレカが発生時の記憶がないことを告白。発見に続き、発生。なんだか切ない。ニルヴァーシュに座席が2つある謎。謎がひとつ解けるたびに新しい謎が追加されていく感じ。


映画「『ライトファインティングオペレーション』開発のあけぼの」

解説:発掘された人の形の遺跡物は、
   いったいどれほど古いものであるのかも、不明でありましたが、
   極めて状態が保たれていることが幸いし、
   ほぼ完全な復元を行うことができたのは、
   トレゾア技研の誇る、優れた技術力によるものでした

   この遺跡物の各部位に、電気的な刺激を与えると、
   意図どおり動作をすることが判明します
   全身の神経伝達回路と思われる経路は、背部に集中しており、
   ここに、指令系統があったものと推察がなされました

   動力伝達系統を加え、遺跡物は、人の形をし、
   人の動きを模倣する機能を持つことが、確認されましたが、
   自立的機能が見出せず、そのオペレーションは困難を極めます

エウレカ登場)
解説:遺跡物と同時に、発掘現場付近で保護された少女エウレカが操作をすると
   ほら、この通り
   今度は自動車のようになりました

   この遺跡物の能力を最大限に引き出すことが、
   高い技術を誇る、トレゾア技研の使命でもありました
   動力は、トラパーによる発電が適していることがわかり、
   その能力を生かすために、
   スポーツで盛んな、リフライディングの機能を持たせました

   この大きなリフボーダーのためのボードの制作も
   技術的には、大きな試練となりました

(じっちゃん登場)
レン:じっちゃん・・・
エウ:このときのことは、もう覚えている

解説:遺跡物は、ニルヴァーシュと名づけられ、
   後に発見され、作られていく
   LFOの雛形となったのでした
(終)


エウレカニルヴァーシュとともに発見されたこと、アクセルがニルヴァーシュの開発に関わっていたことなど、劇的ではないが情報を小出し。アーキタイプからどのようにLFOが作られたのかの解説としてわかりやすい方法をとったなあ、と思う。髪を下ろしたエウレカ、少し若いミーシャなど、ちょっと面白い絵もあり。


研究所の外。夕日の中、タルホがゴミ捨て場の前にたたずむ。それを見つけたエウレカ。タルホが変身している。

タル:どうしたの?
エウ:変わった・・・
   タルホ、変わったね
タル:・・・違う、戻ったのよ
   なんかね、全部ほったらかしちゃおうかなーって思ったんだ
   ちょっといろいろと辛かったしね
   だけどこうしてみて思った
   やっぱり全然変わってなかった
   昔の想い、昔の気持ち
   昔に戻っただけなのよ
   変よね・・・ほんと変
エウ:いいんじゃないかな
タル:えっ?
エウ:だって、あたしにはタルホが変わったって思えるもの
   あたしも、気がつかないうちに変わっていたもん
   タルホだって変わった
   でも、それって怖いことじゃないよ
タル:・・・、まったく・・・
   あんたにはかなわないな
   ほんと羨ましい
(帽子を取り、それを見つめるエウレカ

タルホのわだかまり、完全に氷解と見ていいのかな。エウレカも苦難を乗り越えてひとまわり大きくなってる。たんなるデレデレキャラではなかったか。ボーイ・ミーツ・ガールがテーマだけど、ガール・ミーツ・ボーイ。こちらもこちらでちゃんと進んでる。


研究所内、所長とレントン

所長:(受話器を置きながら)まったく・・・相変わらずの頑固親父だ・・・
レン:所長さん・・・
所長:ん? どうした?
レン:映画・・・見ました
   映画の中に、俺のじっちゃんが出てました
   俺のじっちゃんは・・・
所長:・・・
   アクセル・サーストンは、俺の師匠に当たる人だ
レン:えっ!?
所長:お前の爺さんは、厳しい人でな、
   うちの上層部と喧嘩して、ここを飛び出しちまった
   その後一度だけ、ベルフォレストの工場を訪ねたことがある
   Type-0のリフボードが、なかなかうまく出来なくてなぁ
   サーストンに、頭を下げて仕上げてもらった
レン:・・・
所長:いいところじゃないか、お前の故郷は
レン:何もない、つまらない町ですよ
所長:ふーむ・・・

アクセルが所長の師匠であり、以前はトレゾアにいたことが明らかに。ニルヴァーシュにどのくらい深く関わっているかはまだ不明だが、アミダドライブ持ってたし、けっこう深く関わってそう。アドロックもここにいた可能性ありかな。


爆音ロック鳴り響く中、ホランドが目を覚ます。

ホラ:なんだよー、このジジ臭ぇ曲はよお
   ったく、目覚めが悪ぃ
タル:相変わらずだねぇ
ホラ:あっ?
タル:昔っから嫌いだったもんねぇ、こういう曲がさ
ホラ:・・・うっせえなぁ
タル:そう言ってるあたしたちも、
   いつかはおじさんとおばさんになっちゃうんだよ
ホラ:・・・うっせえなぁ・・・

変身したタルホを見て照れてるホランド。今度はこっちがツンデレかい。


ニルヴァーシュのパーツ制作中。

レン:エウレカ! もう作り始めたの?
エウ:うん
   ほら、ニルヴァーシュも喜んでる
   よかったね、ニルヴァーシュ
   あなたも変われるんだよ
   私みたいに!
(ゴミ箱に捨てられたエウレカの帽子)

チェンジ・オブ・ライフ。