コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

ハーフライフ2 - セカンドインプレッション


楽しくやっている。いま、バギーに乗って海岸を疾走しているところ。ようやく巨大な橋まで到着した。全体の長さがどのくらいかわからないので、どのくらい進んでいるのか判断ができないのだが、さすがにもう序盤は越えたと思われる。でもまだまだ核心には程遠い感じなので、中盤というところだろうか。


しかし今回は乗り物に乗っている時間が多い。ここまでホバークラフトとバギーに乗ってきたが、全体の1/3くらいは乗り物に乗っているんじゃないかと思うほどだ。乗り物に乗っている間は景色をゆっくり見たり、緻密なプレイをしたりできないのでちょっと辛い。疾走するのは楽しくもあるが、それはハーフライフ的ではないような気もするし、隠れたり避けたりできないので余計に精神的負担が大きい。


それはともかく、物を吸い寄せ、高速で射出する重力銃(グラビティガン、正式名称「零点エネルギー銃」)を手に入れてから俄然面白くなった。遠くにあるものをずずいと吸い寄せたり、ドラム缶を盾にしながら打ち出して敵を倒したり。少々グロテスクだが、鉄板でできた円盤を射出すると敵が真っ二つになったりもする。ガソリンの入ったドラム缶やポリタンクを投げつければ爆発させられるし、暖房用のグリルは重たいゆえに大きなダメージを与えられる。さらに重力銃の利点は、「吹き飛ばすものさえあれば無限に使える」という点だ。他の武器は段数があり、無闇に使うとあっという間に弾切れを起こしてしまう。ゆえにどうしてもケチってしまうわけだが、重力銃の場合、壊れるものでなければ何度でも使用できる。もちろん、物が遠くに飛びすぎてしまうと吸い寄せられなくなってしまうのだが、うまく使えば円盤ひとつで敵を全部倒すことだってできる。


他に言及すべき点といえば「自然な動き」だろうか。物理エンジンが生きている。特にそれがよくわかるのが、「倒した敵の動き」だ。いままでのハーフライフであれば、たとえば高いところにいる敵を倒したら下に落ちる、などはスクリプトでかかれていた。落ちる敵はかならず落ちるし、落ちない敵は落ちない。吹っ飛んだ後の挙動なども画一的だった。しかし物理エンジンを導入し、人体や物を剛体として扱うようになり、それらの動きをスクリプトではなく、計算処理によって表現できるようになった。人が倒れ、その先が崖だった場合、人の重みが崖の外側にかかっていれば、自然に下に落ちて行く。吹き飛んだ敵の下にテーブルがあれば、テーブルの上に乗っかるように倒れる。ボーガンで撃たれた敵はそのまま壁に留められたりもする。こういうことを面白いと思ってしまうのはある意味悪趣味なのかもしれないが、飽くまでも仮想世界の表現の進化として、やはり凄いと思う。

当然人だけではなく、全ての物に関してどうようのことが言える。たとえばマシンガンを重力銃で放り投げた場合、横なりに投げると地面の上をつつつーっとすべって行くが、縦なりに投げると、くるくる回転しながら、地面に当たって高く跳ね上がる。こういう演出は物理エンジンなくしては無理だ。


しかしそれらの「リアルな表現」だけではここまで面白くはならないと思う。物理エンジンを使ったゲームや、高度なグラフィックス表現をしているゲームは多々あるが、それら他のFPSハーフライフとの根本的に違いは、「重さと軽さのバランス」だろう。動きが軽すぎるゲームは本当に軽くてただ撃ちまくって終わってしまう。一方で重過ぎるゲームは爽快感がない。「ファークライ」という物理エンジンを使ったFPSの体験版をプレイしたことがある。確かにグラフィックスは綺麗だったが、描画も動きも非常に重く、爽快感とは程遠かった。逆に「シアリアス・サム」というゲームの体験版をプレイしたこともあるが、こちらはただ撃ちまくるだけのゲームで、戦略性などはほとんどなかった。*1

ハーフライフには、敵を狙って確実に撃つ緻密な動きと、走って飛んで勢いよく動く激しい動きが両方同時に要求される。そのバランス、テンポが非常によくできているのだ。またハーフライフ2になってからは、「カウンターストライク」で培った「銃を撃つときの感覚」も反映されているように思う。「カウンターストライク」ほどしっかりした重さはないものの、拳銃の連射やマシンガンの連射感覚など、前作よりも数段良くなっている。


しかし、あいかわらず精神的に疲れるゲームだ。面白いのだが1、2時間プレイすると、疲弊して中断してしまう。また、どこでもセーブ、いつでもロードができるので、セーブしまくってピンチになるとすぐロードしてしまうという悪い癖も出てしまっている。まあ、そうでもしないと私の腕ではとてもクリアできそうにないので仕方ないのだが。

そのうちまたスクリーンショット付きの紹介でもしてみたいと思っている。

商品リスト

DOOM 3 日本語マニュアル付英語版
Serious Sam 英語版 日本語マニュアル付き
ファークライ 日本語版

*1:ハーフライフ2」と良く比べられる「DOOM3」は未プレイなのでなんともいえない。