コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

感想とレビュー

感想というのは、その作品を見た人が読んで「うんうんそうそう」とか「そういう見方もあるのか」なんて感じで読めるもの。あるいはまだその作品を見てはいないが、その作品に興味を持っている人が、前知識や評判を仕入れるためのもの。感想とは常に「作品ありき」。作品という共通認識の上に拠って立つ文章。


一方でレビューというのは、その作品にまったく興味がなくても読める文章。作品を知らなくても文章を読めば楽しめてしまうもの。場合によっては最高につまらない作品が最高のネタになってしまう。そしてまた場合によっては、その文章を読むことによってまったく興味のなかったその作品を見たくなってしまうもの。つまりレビューとは、作品の共通認識の外にある文章、なのではなかろうか。


などということをid:bitch69氏の映画レビューを読みながら考えてみたり。*1

*1:そして私の書くものは常に感想でしかないことを痛感したり。