コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

capsule 「phonyphonic」 - にやけてしまう音

capsuleの3rdアルバム「phony phonic」。こういうテケテケ音系の曲は3枚目ともなると飽きてきそうに思うが、不思議なことにまったくそんなことはない。音が脳にズンズン突き刺さってくる。

最初はテケテケさが強くちょっと耳を突く感じがした。それでも、2度目ではそれほど気にならなくなり、3度目にはそのテケテケが心地よくなっていた。こてこてのテケテケなのだが、ジャズっぽい曲などもあり。音で遊び、楽しんでいるのが伝わって来る。飄々と、しかしかっちりと、そして自由奔放に。

そこにこしじまとしこのボーカルが乗って完成されている。capsuleは前作も今作も多くのゲストボーカルを招いているが、その中心にはやはりこしじまとしこがいなければならない。軽くなりがちなガールズポップスだが、彼女のハスキーで甘すぎない声が、しっとりとした落ち着きを保たせている。そしていかにもガールズポップスらしいゲストヴォーカルが、アクセントとして曲に別の彩りを添えるような形になっている。

曲を聴いていると体が動き、音が気持ちよくて顔がにやけてしまってどうしようもない。