きゃりーぱみゅぱみゅ「なんだこれくしょん」

あらゆるメディアで取り上げられ、ラジオでもヘビロテ、出したシングル曲全てがCMとのタイアップ、なきゃりーさんなのでいまさら取り立てて話すこともないとは思うのだが、新譜が出たのでちょこっとだけ。

既出のシングル曲４曲を含めたニューアルバム「なんだこれくしょん」が先月リリースされた。ジャケットの表に「中田ヤスタカプロデュース」とはっきり書いてある通り、中田ヤスタカによる楽曲提供、プロデュースによるアルバムだ。今回はcapsuleの「Super Scooter Happy」のカバーまで入っている。

流して聞いてみたところ、やはりシングル曲は強い。耳慣れているというのもあるが、インパクトの強さも、まとまりの良さも、他の曲と比べて頭ひとつ飛び出しているように思った。他の曲は、和太鼓っぽい音を使ったり、ちょっとギャグっぽいテイストを強めたりと、どちらかという遊びの要素が強い。まさヤスタカでこんな音が聞けるとは・・・と思ったが、そういえばcapsuleのファーストもこてこての和テイストだったのを思い出した。

先にも書いたcapsuleのカバー曲「Super Scooter Happy」は、もともとロリポップ系のゲストヴォーカルが歌っていたこともあり、きゃりーの声でもあまり違和感がない。アレンジもそれほど変わっておらず、逆にいえば、きゃりー独自のらしさもあまりないと言えるかもしれない。

よい意味でチープでポップなきゃりーぱみゅぱみゅの曲。覚えやすい繰り返しフレーズが多いのに加え、PVやらCMやらラジオやらでヘビロテで耳にしていたため、いつの間にか覚えてしまっていて、簡単に口ずさめてしまう。

今回は初回限定でPVのDVD付き。映像もシュールでサイケで面白い。何回かPVを見てしまうと、曲を聞きながらその映像も浮かんでしまって、脳内を映像と音がぐるぐるしはじめる。この派手で楽しいチープっぷりがきゃりーぱみゅぱみゅそのものだろう。