コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

変な絵好きな絵 - ゴヤ

前回浅はかな嘘知識を披露してしまってご指摘を受けたのに、また性懲りもなく書いてみる。なるべくいい加減なことは書かないつもりだが、いかんせん根がいい加減なので・・・また間違いがあればご指摘お願いします・・・。


フランシスコ・デ・ゴヤ (Francisco de Goya)
Discoveries: Goya (Discoveries (Abrams))
ゴヤへの旅―生誕地フェンデトードスから栄光と悲惨の地マドリッド、終焉の地ボルドーまで (毎日ムック―美術の旅)
ゴヤ NBS-J (ニューベーシック・アート・シリーズ)
ゴヤと聞いてまず思い浮かぶのは「我が子を喰らうサトゥルヌス(Saturn Devouring His Son)」(画像)。この絵のインパクトは強烈だ。一度見たら忘れられない。絵だけでもとんでもないインパクトなのに、題名がそれをさらに後押ししている。変を通り越して、怖い、グロい。しかし目が離せない絵だ。

この絵もそうだが、ゴヤは晩年に黒い絵と呼ばれる連作を描いている。暗いといより、本当に黒い。そういう黒い絵は見ていて重たい気分になる。描いていた方もおそらく重い気持ちだったのだろう。

ゴヤは風変わりなことに、「我が子を喰らうサトゥルヌス」(画像)や「砂に埋れる犬」(画像)などの自ら描いた黒い絵を自宅の壁に飾っていたそうだ。以前、徳島県の大塚国際美術館に行ったときに、「ゴヤの家」なる展示室が作られていた。そこにはゴヤの家を元に作られ、黒い絵のレプリカをゴヤの部屋と同様の位置に展示していた。正直なところ、普通の人間が普通の精神で生活するような部屋ではないと感じた。絵として見るにはインパクトがあって面白いモノだと思うが、日常的に常に目に入る場所に飾っておきたい絵ではないかな。

もうひとつ面白いのは「着衣のマハ」(左端・画像)と「裸のマハ」(中央・画像)の対の2点。対比の妙というよりは、悪戯心を感じる。