顔出ししない謎めいたバンド、パスピエのニューアルバム「演出家出演」が先月末にリリースされた。
声の感じがジュディマリに似ているからかジュディマリ……それも初期ロリータパンクな頃のジュディマリぽい感じもするし、曲を作ってる人が矢野顕子リスペクトなので矢野っぽい感じもする。ドラムの人が東京事変好きみたいだし、他にもクラムボン、相対性理論とかのJポップス、Jロックをかき混ぜて凝縮して生まれたような。でもそれでいていままでどこにもなかったような新しい音楽。
ヴォーカルの大胡田なつきが作る歌詞は、コミカルで不思議でつかみどころがない。意味があるようでないようで、詞というよりは詩に近いかな。そこにシンプルだけど耳に残るメロディ、そして5人バンドという形態を取ることでしっかりと伝わってくる音。(いい意味で)とても軽いポップスでありながら、しっかりとした芯を感じる。そんなパスピエの新しい「音楽」がニューアルバムには詰まっている。
ジャケットやPVも面白い。イラストやアニメーションもヴォーカルの大胡田なつきが担当し、音楽だけでなく表現者としてマルチメディアな取り組みをしている。
余談だけど、顔出ししないといいつつ、最近はPVでもうっすら見えてるし、ネットを探せばけっこう見つかりますね。
- アーティスト: パスピエ
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2013/06/12
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (11件) を見る
- アーティスト: パスピエ
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2013/06/12
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (3件) を見る
パスピエ- S.S Music Video - YouTube