コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

不意の一泊

怒!

ほぼ愚痴です。


昨日は日帰りの出張の予定だった。5時間かけて出張先へ移動。そこでミーティングを行い、その日のうちに帰路につくはずだった。しかし会議終盤になってどうでもいいような話が長引き、けっきょく電車の時間に間に合わなくなってしまった。下っ端の私が会議の流れに口を挟むことができず、ただ黙して我慢していることしかできなかった。

最近は「会議」というだけで頭がテンぱってしまうくらいダメ人間になっているのに、「予定時間を過ぎて帰れない」という状況にもうパニっく。目の前が真っ暗になって自傷行為がはじまった。蚯蚓腫れができるくらい手の甲を引っかいてみたり、おでこや顔をペンで叩いてみたり、唇や指を少し強めに噛んでみたり。端で見てる人は「こいつ頭がおかしいぞ」などと思っているかもしれないが、テンぱってしまうともう冷静な判断ができない。刻一刻と過ぎていく時間とにらめっこしながら、ただイラダチを抑えこむのみ。最後の1時間くらいの議論は一言も頭に入ってこなかった。

日帰りの予定だから当然着替えなどの準備もしていない。安い給料なのにまた余計な出費が増える。やり切れない。

さらに最悪なことが、宿。泊まる予定などしていないのだから、宿の予約など当然していない。しかし泊まることが決まったのはもう終業時間が終わるような頃。そんな時間に普通の宿を探しても空いているはずがない。よく泊まる宿2件ほどに連絡をしてみるも、すべからく満室。

そこで出張先の会社の人が「宿とってあげましょうか」とやさしい言葉をかけてきてくれたのでお願いすることに。その会社にほど近いビジネス旅館を取ってくれた。しかしその言葉の最後に不穏な一言が。「どんなところかわからないけど」

仕事を終え、その宿へと送ってもらう。玄関先には庭というよりは薮と言った方が良いほど多い茂った草。その薮のアーチを抜けていくと、やけに猫の糞尿くさい。玄関先には子供用の上に乗れる車の玩具が無造作に転がる。玄関に入ると、受付のカーテンは閉まっており、そのカーテンとガラス窓の隙間に猫。あちこちに子供用の玩具。うーむ・・・。


その後は向こうの会社が接待ということでまず手羽先屋に連れて行ってもらった。この手羽先は普通に美味かった。次にクラブ(というのが適当かどうか判らないがオネーサンがたくさんいるお店)につれていってくれた。私は人見知りの上に女性と話すのが苦手なので、そういう店に行くとどうしていいのか判らなくなる。話掛けられても二言三言で会話が途切れるし、黙っていると黙っているでまた辛い。酒が飲めないので酒飲んで誤魔化すこともできない。そしてその夜や翌日に、自分のコミュニケーション能力のなさにどんよりと落ち込む羽目になるのだ。その日も案の定だった。


飲み会が終り再び宿へ。恐れおののきつつ部屋を見てみる。和室。部屋には風呂もトイレもない。宿というよりは古い下宿のようなたたずまい。トイレは共同のものが部屋の近くにあったが、風呂は見当たらない。宿内を探索してみたら、1階の奥の方にあるにはあったが、時間が遅かったためか真っ暗。けっきょく風呂に入ることは諦めた・・・。

他にも、ミルクティー買ったら中で乳脂肪分が固まってるし。お茶買ったらこれもまた賞味期限近いし。通路に置いてある箪笥には住人のものと思われる衣服が詰まってるし。部屋まで猫の臭いがほんのりと充満してるし。

そんなわけでなんとも寝心地の悪い夜だった。