コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

百鬼夜行抄 (15)

ドラマも放映中だけどうちの方では見れないので漫画の話を。

相変わらず一読ではよくわからない部分もあるけれど、今回は、前回、前々回に比べて話がちょっとわかりやすくなったような気がする。

百鬼夜行抄(15) (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

百鬼夜行抄(15) (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)


以下バレあり。


司が彼氏を作ってほぼ降板、晶も三郎が居なくなって失意中、青嵐もほとんど出番なし。ということで、新たに律の同級生である近藤が登板。この漫画で、家族とモノノケ以外のレギュラーって彼がはじめてなのではないだろうか。律曰く、近藤は天然系のいいやつ。しかし天然といわれつつも、律の司への思いに気付いていたりして鋭い部分も。霊感はあるけれど「守られている」ので見えない近藤。それでも律と関わることにより、次第に不思議体験へと巻き込まれていく。律以外の視点から律を客観的に見るという描写があって面白い。合コンの席で水子の指差し確認は・・・確かに変人だわな。

今回は(というか毎回そうかもしれないが)、物の怪よりも人の欲や怨念が強く描かれた話が多かった。特に保険金、老婆の隠し金、相続にまつわる殺人など金銭がらみのトラブル多し。げに恐ろしきは人なりけり、というところだろうか。

1話目は天然な女性が気付かぬうちに回りに迷惑をかけまくっているという、どことなく作者の恨みつらみが込められたような気がしないでもない話だった。例のガラスに映った般若顔怖かったけど、それを見てなお付き合ってしまう近藤が凄いな。

赤い糸の話では眼鏡美人が登場。幼い律が我知らぬ間に赤い糸を切り、人一人の人生を変えていた。開には他人のことに関わらない方がいい、とかいいつつめちゃめちゃ関わってしまっている律。


なんか感想がとっちらかってしまったけれど、そんな感じです。