上の演目を書きながらちょこちょこあちこち見ていて気になったことをば。
クシナダヒメ
上の演目一覧でヤマタノオロチに生贄にされそうになっている女神は「稲田姫」となっている。ヤマタノオロチ伝説に出てくるのは「クシナダヒメ」ではなかったかしらん、と思ってちょっと調べてみたら、「奇稲田姫」と書いて「クシナダヒメ」と読むらしい。なるほどね。
オオクニヌシの妻
オオクニヌシの本妻はスサノオの娘のスセリヒメ。因幡の白兎に出てくるヤガミヒメとはそれ以前に出会っていたのだが、その後に出会ったスセリヒメを本妻にしたらしい。その逸話が以下に記されている。
経緯をまとめると・・・
- 因幡の白兎を助け、ヤガミヒメに気に入られたオオクニヌシはヤガミヒメに求婚する
- それを恨んだ兄神たちがオオクニヌシを殺そうとする
- オオクニヌシは兄神から逃れるためにスサノオのいる根の国へ逃げる
- オオクニヌシは根の国でスサノオの娘のスセリヒメと出会い、ひとめぼれ(ヤガミヒメの立場は・・・)
- スサノオはオオクニヌシに、スセリヒメと結婚するための試練を課す
- オオクニヌシ、試練の途中でスサノオが寝ているうちにその髪の毛を柱に結び、武器と琴を持ち出し、スセリヒメを攫って逃走
- スサノオ、諦めて二人の結婚を認める
- ヤガミヒメはスセリヒメを恐れて子どもを隠す
酷いなw。ただしこれは記紀にはない逸話だそうだけど。
ちなみにオオクニヌシにはその他にもたくさん妻がいて100人以上の子どもがいるらしい。ギリシャ神話バリ。