- 出版社/メーカー: 東宝東和
- 発売日: 2002/06/19
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深夜にチャンネルをポチポチ変えていたら見かけた映画。後半半分くらいしか見てないけど。
聖なる力を持つ少女が、悪魔崇拝のカルト教団に連れていかれてしまう。教団は少女を悪に服従させようと試みる。その少女の伯母が、少女を救い出そうと奔走。
テーマとしては面白いのだが、いたるところで消化不良。まずカルト教団が中途半端。悪魔の力を使える教祖がいるくせに、信者は烏合の衆。唯一バーサンだけは最強。っていうか、一瞬悪魔の姿になったりしてたけど、あれはどういうこと? バーサンが悪魔化してるのか、それともたんなるイメージ映像なのか。教祖は半悪魔化くらいはしてるかと思ったけど、刺されたり撃たれたりしてあっけなく死亡。ヨワ。
しかし聖女を目の前にして、あんなにバカスカ人を殺しても大丈夫なものなのかね。というか、聖女なら悪魔に魅せられている人をこそ救ってあげなさいな。でもって、撃たれた敵をさえも救う器量の大きさを見せてくださいな。
悪魔側の造形に対し、聖女側の表現がなんだか陳腐。最後に出てきた天使、光ってるだけやん。もっとこう光をドバーッとか出してみんなワーッてなるくらいやってくださいよ。あと、聖女が前後に揺れると皿が回るのって何か意味あったわけ?
ドラマとしての盛り上がりももうちょっと。教祖が指紋やら証拠やら手がかりやらを残しまくってて、警察が普通に捜査を進めてバレてる。悪魔なら悪魔なりに、もっと巧みに誤魔化しましょうよ。
聖女側も、もっと聖女としての「強さ」や「清らかさ」を前面に押し出した方がよかったのではないだろうか。神と悪魔の代理人バトルなのに、どちらも弱ショボい。
そして最後の「悪魔の儀式」。悪魔の幻影とか出てきてすげー、と思ってたけど、けっきょく最後は単なる銃撃戦。ドンデンガエシもなし。刑事の一人が実は教団の信者で、くらいのビックリはあって欲しかった。
悪魔的なものにするならもっとバケモノ出すとかで悪魔的に、カルト教団を扱ったサイコサスペンスにするのなら、烏合の集ではなくもっとまとまりのある陰湿な集団の表現をして欲しかった。なんだかどっちつかずの中途半端感がぬぐえないまま終わってしまった。
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