コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

ドブと格闘

先日の「メダカの話」で、id:kapibara氏にそれはメダカではなくてカダヤシかも、との指摘を頂いた。カダヤシというものの存在を知らなかった。これはメダカに取って代わって繁殖している水質の悪い水辺にも棲息する小魚らしい。たしかにあんなドブ川にメダカがいるのもオカシイ。しかしこんなド田舎のことだから、ひょっとしたらメダカかも、という希望も捨てきれない。

こうなったら実際に一匹ひっ捕まえて真偽の程を確かめるしかない。ということで、相方も巻き込んでのサカナ捕獲作戦がはじまった。

土曜日は袋で

まず昨日。川に出てみると水かさが少なく、水も比較的澄んでいる。ヘドロや水草の溜まった川底までしっかり見えるほどだった。フナや生きたザリガニの姿も見える。そして件のメダカらしき小さな魚も確かにいた。言われてみればメダカにしは大きいかもしれない。しかし流れに逆らって泳いでいるところなどはやはりメダカっぽい。

見えているとはいえ、水かさが減っているので道路から川面まではけっこう離れている。手を伸ばして届く距離ではない。かといってドブ側に入っていくほどまで入れ込んでいるわけでもない。とりあえず上からどうにかして魚を捕らえる方法を、と考えてみた。

タモでもあれば一発なのだが、あいにく家にはそんなものはない。手近にある物で何か使えそうなものは・・・ということで、とりあえずナイロン袋に紐を付けて川に流してみることにした。しかし袋は水に浮かんでしまって中に水が入っていかない。況やサカナをや。袋の底にキリで穴でも開けておくべきだったか。

とりあえず四苦八苦、試行錯誤。相方がサカナをすくえないかとスコップを持ってきてくれた。しかしさすがにスコップでは無理・・・。とりあえずスコップでナイロン袋を押し込むと水の中に沈んでいったが・・・とてもサカナが入ってくれそうになない。

しかし昼の日差しの暑さでその日はそれ以上の捕獲作戦を断念。後日タモを買ってきて再挑戦しよう、ということになった。ナイロン袋はとりあえず水の中にしばらく放置してみることにした。ひょっとしたらアホなサカナが入ってくれるかもしれないから。

日曜日はタモで

そして今日。百円ショップでタモを買ってきた。準備万端。これさえあれば簡単にサカナを捕まえられること間違いなし、と意気揚々と川へ出てみると・・・。猛烈に水かさが増している。水底などまるで見えない。もちろん水かさの増加にともない、水の流れも速くなっている。そしてサカナの姿もまったく見えない・・・。

雨なんか全然降ってないのに、何故にこんなに水かさが増しているのだろうか。

水面に小さな小さな黄緑の葉っぱがたくさん流れていく。これ、田んぼによく生えている水草だ。この増水は、おそらく上流の田んぼで水の堰を切ったためだろう。


それでも諦め切れず、とりあえずタモを水草のあった辺りに突っ込んでかき回してみるが、取れるのは臭いヘドロばかり・・・。昨日、面倒くさがらずにタモを買ってきてサカナを捕っておけばよかった。「明日できることは今日やらない」という私のモットーがこんなところで足を引っ張るなんて。

ナイロン袋にはもちろん何も入っていなかった。臭いしネトネトしてるし、最悪な状態になっていた。やはりこんな川にメダカなんていないよな・・・。しかしこの川が田んぼに繋がっているということもわかった。なんだか諦め切れないぞ。


とりあえず水が引くのを待って再挑戦しようと思っている。しかし、この増水を小さな小魚はどうやってやり過ごしているのだろうか。下流に流されてしまって戻ってこない、なんてことないよね・・・?