うちの子は汁物が好きだ。特に味噌汁やお茶などの和風の汁モノが好きで、ご飯などの食べ進みが悪くなったら、促進剤として汁物を投入する。ご飯を汁物に漬けて食べさせるとまた食べはじめるのだ。
しかし汁物を見ると、今度は子が「触らせてくれ」と騒ぎ始める。汁椀を渡すと、スプーンで中身をグジュグジュとかき混ぜて遊び始める。時折その中身を口元に運ぼうとするが、汁なのでほとんどすくえない。そこで今度は汁の中にご飯を投下する。すると上手い具合に、汁とご飯を一緒にすくって口元に持っていく。
食べるのに飽きはじめると、子は食べ物を器から器へ、器から外へ、と移動させはじめる。そしておかずも、次々に汁椀の中に投下されていく。機嫌を損ねると食べなくなるので、止めるわけにもいかない。こうして汁物の秩序はさらに崩壊していく。
うちの子はご飯の食べがあまりよくないので、どうやって食べさせるかに苦心する。汁物は以前から好きだったのだが、以前は汁椀を渡すと、持ち上げてひっくり返して大変だった。それでも今は、それなりにひとりでちゃんと食べてくれるので、かなり楽になった方だ。たとえそれがネコマンマの様相を呈していても、食ってくるならそれでよし。
