コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

魔法少女隊アルス 第3〜4巻

前回からしばらく続きを見てなかったのだが、見始めると止まらない。やっぱ面白い。

まずは手法と絵の話を中心に。


前回の感想で「アクレコ」について書いたのだが、あれこれ考えるまでもなく3巻の監督のインタビューで詳しい話をしていた。考えていたのでだいたい当っていた。「プレスコ」の目的は基本的に「口や動作の動きを台詞に合わせること」であるのに対し、「アクレコ」では「役者に自由に演技してもらい、その台詞を元に絵を作っていくこと」を目的としているとのこと。だからアクレコではプレスコのように細かく口の動きを合わせたりしない。テンポのよい言葉のやりとりに絵を乗せていく、そんな感じになる。それにこの手法だと、台詞が少々多くなっても詰め込んだ感じにならないようだ。


このアニメでも、最近のアニメによくあるいわゆる「崩れ」のようなところがある。しかし元の絵がかなり独特なので、それが崩れなのかあるいは意図的に崩しているのかわからない。ある意味うまい。ある意味ずるい。

一方で締めるところはしっかりと締めている。4巻2話の終盤、シーラが料理をするシーンは、シンプルで短いのにアクレコとあいまって絶妙。取り立てて絵が綺麗とかコマ数が多いとか動きが複雑というわけではないが、テンポと動きがあいまって凄く印象に残る。


ストーリーについても少し。展開が早いため、すごく詰め込まれていて充実している。アルスがちょっと偽善的すぎると思うところもあるが、基本的に子ども向けアニメだし、こんなものだろう。単純に面白いし続きが気になる。

クセは強いが、もっと評価されてもいいアニメだと思うんだけどなあ。

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