なにこれ。
鳥取県で昨年4月、黄砂を含む大気中から通常平均値の10倍以上のマンガンやヒ素などを県衛生環境研究所が観測していることがわかった。
(中略)
この数値は、環境省が2000年〜04年に実施した「有害大気汚染物質モニタリング調査」の鳥取県中部の平均値(マンガンは1日当たり0・0074マイクロ・グラム、ヒ素は同0・00078マイクロ・グラム)より、マンガンは約13倍、ヒ素は22倍にあたる。クロムは7倍、ニッケルは3倍の値を示した。
マンガンは過剰に摂取すれば、呼吸器障害などを起こすとされ、WHOは健康に影響を及ぼす恐れのある基準値を1立方メートル当たり0・15マイクロ・グラムと規定している。
春秋に中国より飛来し降り注ぐ黄砂。山陰はそれがモロに直撃する地域。いままででも車を泥だらけにされたりして迷惑だったのだが、それに加え有害物質も増えているとのこと。食べ物などの有害物質なら輸入を制限したり食べないようにすれば回避できるが、空気中に満ち溢れる黄砂はどうやったって避けられない。自分も困るが、子に悪影響がないかと心配だ。
基準値が1立方メートル当たり0.15マイクログラムで、計測されたのが0.0074マイクログラムだから大丈夫だろ、と一瞬思ったのだが、後者は1日ごとの量。これが毎日蓄積されていくってことになる? 1日ごとの量がどういう単位なのかよくわからないのでなんとも言えないが、なんだか心配だなあ。
砂が飛んでしまうのは迷惑だけれど、自然現象だから仕方がない。しかし有害物質の増加は環境汚染の影響、人的なものとのこと。とはいえ食べ物の有害物資のように日本から注文を付けることも難しいだろうし。かといって日本側で対策をして飛来を押し留めるなんてこともできないし。ほんとに困った。
もう一つ関連してこんな記事も見つけた。
名古屋大学の松見豊教授のグループは25日、中国から飛来する黄砂が酸性雨の原因物質を吸収していることを発見したと発表した。黄砂が酸性雨の影響を低減している可能性があるという。
同グループは茨城県つくば市の国立環境研究所内で、堀場製作所などと共同開発した大気中の粒子の成分を一粒ずつ調べられる計測器を使って飛来する黄砂の成分を調べた。その結果、採取した黄砂の半分以上から窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)など酸性雨の原因物質を検出したという。
えーっとこれって中国の有害物資を黄砂が吸収して日本に運んでるってことになるのでは? 酸性雨は低減するかもしれないけど、その有害物質は大地に降り注ぐわけですよね・・・。勘弁してください・・・。