コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

チェオクの剣

チェオクの剣 Vol.4 [DVD]
チェオクの剣、観了。いきなり妙なワイヤーアクションではじまったときにはどうしようかとワクワクしていたのだが、中盤は色恋沙汰でどろどろ。もうちょっとアクションと事件をメインにしてもよかったような。

突っ込みを入れながら、という意味ではそこそこ楽しめた。ただ先にも言ったように、色恋沙汰がちょっと冗長。特に泣いているシーンなどはだらだらと冗長なので、毎回1、2度は倍速で流してた。曲が流れるとダレる傾向があったような。

そんなに悪い作品ではなかったんだけど、少年漫画になりきれなかった感は否めない。


以下、ネタバレ込みで。


正直なところ終盤でかなり冷めた。ソンベクがカリスマ性を失ってしまったから。

最後の2話で、チャン・ソンベクがマチュクチュの妻を殺したことで、彼の理想も義憤もすべて偽りでしかないと感じてしまった。民のカリスマ的リーダーとして描かれていたソンベク。仲間や民が殺されることに心を痛める様子を見せていたが、「チェオクではない女」をそれと知り、自分の心を誤魔化し、仲間を騙すために切り殺す。しかも相手は子を孕んでいた一介の民の妻。ポドチョンに協力こそしていた女とはいえ、仲間への体面のためだけにそれを殺してしまうというところでもうまったく感情移入できなくなってしまった。

さらに最後にチェオクとの対決後のシーンで、自分が兄であることを告白。そこは黙って死ぬべきなんじゃないのか? 真実を教えてもチェオクの苦しみが増すだけなのに、なぜにわざわざ告白する必要がある? そんなこと言うからチェオクも死んでしまったんじゃないか。なんかそんなことばっかり考えながら見てしまった。