コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

ひいなの祭

倉吉市で「ひいなの祭」というのが開催されているということなので、行ってきた。倉吉に行くのは久しぶり。ちゃんと歩くのは子が生まれて以来はじめてかもしれない。

生憎の雨模様だったのが残念だったが、古い街並みにはこのくらいしっとりした天気の方が似合っているのかもしれない。

白壁土蔵群(map:x133.8243y35.4321)の横を通り抜けて、赤瓦一号館へ。赤瓦というのは白壁土蔵群周辺にある古い建物を利用して作られた観光施設のこと。一号館は比較的大きな建物で、みやげ物屋や喫茶店、展示スペースなどがある。その一番奥、展示スペースに「ひいなの祭」の土天神(どろ天神)が祭られていた。


土天神(どろ天神)といっても泥人形のようなものではなく(相方はそういうのを想像していたらしいが)、素材が土の人形。雛人形の天神様バージョンのような感じ。写真のように、天神様の前に男女の小さな人形が置いてある。これがお雛様の起源なのかどうかは良く知らないが、きっと関連はあるのだろう。公家顔の天神様がずらっと並んで壮観。奥の方にはもう少しリアルなつくりの天神様もおり、反対側には古いお雛様も祭られていた。

天神様を見た後、周辺を少しだけうろうろと散策。二号館は掘り人形と履物のお店になっていて、そこにある巨大な福の神を見て子が泣いていた。観光都市として良く整備されていて、観光用のお店だけでなく、酒造屋や醤油屋、民家なども街並みに溶け込んで良い雰囲気をかもし出していた。


その後、移動して梨ミュージアムの入り口まで行ったのだが、子も親も久々にけっこう歩いて疲れていたので今回は断念。また今度のお楽しみということにした。


余談になるが、たくさんの人形を見ていると米子にあった「素鳳館」を思い出す。これは古い建物を使って作られたもので、日本の古い人形を中心に、ものすごい数の人形が展示された博物館だった。雛人形の原型から今に至る経緯や、土地に伝わる古い人形など、ビスクドール、からくり人形など、なぜ鳥取にこんなものが、というほどあまたの驚くべき人形が展示されていた。建物の老朽化もあり、確か2000年頃に閉鎖されてしまい、今は見ることはできない。そんなことをふと思い出していた。

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