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交響詩篇エウレカセブン - 第48話 バレエ・メカニック

交響詩篇エウレカセブン 10 [DVD]
今回はとにかくこの二人のための話だった。しかもエウレカレントンの再会を踏襲、ランデブーまで。

正直、この二人にこんなハッピーエンドが訪れるとは思わなかった(まだ終わったわけではないのでハッピーとは言い切れないけど)。エウレカレントンの対になるそんざいとして、不幸な結末のために用意されたキャラクターかと思ってた。この期に及んでまで、エウレカレントンが手を繋いで立ち上がったときに「なにいちゃついてんのよ、そういうのほんっとムカつく」とか言い出さないかとヒヤヒヤしていたし、ドミニクが吹っ飛んだときに「ああ、ドミニクさようなら」と思ったし。

しかしアネモネの独白は普通の少女の普通の願い。強気に振舞っていたのは不安や弱さを隠すため。そのタガが外れ、ずっと涙を流して。レントンたちの言葉にも、反発しつつもちゃんと聞いている。

そしてドミニクの登場により、想像のはるか上を行く変化。Type the Endが白化。ニルヴァーシュのように。いままでただの機械でしかなかったType the Endがアネモネに優しい表情を見せる。そして落下するアネモネドミニクを、自律的に動いて優しくキャッチする。魅せてくれます。そして最後、司令クラスター破壊の衝撃からアネモネドミニクを守り、消滅してしまうThe end。せっかく白くなったのに、ドミニクアネモネの業を背負って消えてしまったんでしょうか。切ない。

でもここにきてアネモネとドミニクのエピソードをエウレカレントンと絡めてこうやってまとめてくるとは、上手い。ちょっと目頭熱くなりました。隣で見てた相方は「なにこれ」みたいな顔で見てたけど・・・。


しかし、けっきょくType the Endがどういう存在だったのかは深く語られることはなかったなあ。アネモネと同様、ニルヴァーシュを真似て作られたLOFであろうことは想像できるのだが、その強さや最後に自律動作した所以については説明なし。今回のラストで大破してしまったし、次回は最終回スペシャルなのでそこが語られる機会はもうないだろうな。


もちょっと不満点を。せっかくのニルヴァーシュ同士の決戦なのに、画面が暗くて見づらかった。もったいない。

それと、ゲッコー号はあそこで離脱するのではなくて、死ぬ気でオラトリオNo.8なり銀河号なりを攻撃するべきだったのではないかと。銀河号はともかく、オラトリオには一発くらい打ち込めたんじゃないかと。せっかくあそこまで来ておいて離脱しちゃっちゃーねえ。結果、司令クラスターやられちゃったじゃんか。まあそうならないと最終回に繋がらないってのはわかるけどさ。


次回は最終回1時間スペシャル。司令クラスターも消滅してしまったし、ずっと後手後手で来たレントンたち。ラストをどう決めてくれるのか。来週はウィルが登場するようで。彼の存在はずっと気になっていたので、忘れ去られていなくて良かったです。

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