コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

ビアズリー再び

好きな絵画(洋画)を教えてください。 ※以下の3点をお願いします。1:絵のリンク ・より精細な画像のリンクがあればお願いします。なければ回答1のコメント欄にあるサイトで検索してみてください。2:タイトルと作者3:ここが好き! ・ここが気に入っているとかどこが良いとか、或いはその絵との出会いを書いて、魅力を教えてください。 ・好きかどうか分からないけど、衝撃を受けたものや力のある画でもよいです。 ・より詳しく書いていただけると嬉しいです。 (question:1140599802)

Aubrey Beardsley
はてな質問への回答にビアズリーを挙げたら、「この人(Beardsleyさん)もけっこうキてますね」「けっこう気に入りました」との評価をもらった。ちょっと嬉しくなったので追記。二度目の回答をするのもなんだし、いわしに書くにはちょっと長くなりそうなのでこちらで書きます。

っていうか、質問への回答でもっと書いておけばよかったかな。あんまり長くなるのも迷惑かと思って簡潔に回答したから。


質問者のコメントより。

どうやら、これは新約聖書のサロメの舞踏をしているところでしょうか。私が、回答1.のコメントで挙げたモローさんの出現の前のシーンということになるでしょう。お皿に乗ったヨハネの首もないですが、背後にそれを感じさせると一際ひきしまって、なんともにくいです。

あの絵を見ただけで「サロメ」ってわかったのは凄い。どこかに書いてあったっけ?

ビアズリーのサロメの場合、新約聖書というよりはオスカー・ワイルドのサロメと言った方がより正確だろう。ワイルドのサロメの挿絵として描かれたのが「サロメ」シリーズ。ヨハネ(ヨカナーン)の首をハネた絵もある。質問への回答の後で、もっとまとまったビアズリー画像のページを見つけたのでそちらへのリンクを張っておきます。


   Salomé Illustrations by Aubrey Beardsley
   Salomé Illustration - The Dancer's Reward by Aubrey Beardsley
   Salomé Illustration - The Climax by Aubrey Beardsley


モローのサロメ*1のような神秘性と違い、毒々しさ、おどろおどろしさ、禍々しさが前面に出ている。気持ち悪い。でも目をひきつけられてしまう。ビアズリーのはそんな絵だと思う。

余談だが「The Black Cape」の他に「The Peacock Skirt」や「John and Salomé」も好き。定番だけど。

それにしても、このおまけリンクに出てくる作家の作品には共通するものがあるんですが、言葉ではなんと言ったもんだろう。うーむ。

   


以下、中途半端な知識しかないので間違ってたらごめんなさい。

そのページのタイトルが「The Art Nouveau Thumbnail page」になっていることから、アール・ヌーヴォーとしてまとめてあるようだ。Wikipediaの「アール・ヌーヴォー」の項にも*2ミュシャクリムトビアズリーの名前がある。ビアズリークリムトに関しては「デカダンス(退廃芸術主義)」もキーワードになりそう。


ビアズリーについては以前にも一度書いているので、もしよかったらそちらもどうぞ。


   コトバノツドイ

関連

*1:http://www.artchive.com/artchive/M/moreau/moreau_apparition.jpg.html

*2:[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8C%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%BC:title]