約束の地で変わりゆく少女。変わらぬ心を思い出した少年。変わりゆく母を取り戻そうとする息子。真実を伝えようとする心は、ようやくひとつの糸口へとたどり着いた。新たなる真実を追う者。それは守る者へと変わろうとする。
弱ってるからだろうか。今回はあっちこっちで泣きそうになった。隣に子と相方がいたから泣けなかったけど、一人だったらどうだったかわからない。テレビ見てこんな感じになったのは、「新選組」の山南の最期以来だ。
先週はサボってしまったけど今週は書くよ。
伝えられる真実
いきなり知らないリフライダーが出てきたからゲーム版のキャラか何かかと思ったけど、市井のリフライダーってところのようで。
短波放送で伝えられる、「ray=out」から発せられた真実。その認識はアングラで広がりを見せている様子。
傍観している場合じゃない、俺たちにもあるんじゃないか、何かできることが。
久々のリフボードショップのウーノ登場。手に入れた「ray=out」を若者に売ってるが、見つかるとやばいならちゃんと袋に入れて渡しましょう。
ユルゲンスとドミニク
ドミニクの部屋に訪れるユルゲンス。ドミニクは「真実を見据えねば」と言っているが、オレンジによる攻撃によってクテ級が現出することは間近で見ていたんじゃなかったっけ? その発言だけでもひとつの立派な証拠になると思うのだが。
一方ユルゲンスは「活字なんてものはその気になればあることないこと書ける」と言い、ゲッコーステイト及びドクター・ベアことグレッグ・イーガンと直接接触して真実を確かめることに。先週あたりからすげーかっこいいよ、ユルゲンス。
そしてゲッコー号へ
「あの男は信用できる」と言い切るケンゴウ。ほんとかいな。でもそれをあっさり信じてしまうのはゲッコーステイトの良いところでもあり。
副艦長に銃を預けるユルゲンス。副官のあっけに取られた顔が印象的。惚れてるんだろうねえ。
そして雨の中、ユルゲンス、ドミニクとゲッコーステイトが顔合わせ。歩くのもめんどくさそうなイーガンがカートで登場。運転はミーシャ。「なんで私が」みたいな顔で視線逸らしてるのが面白い。
コンパク化するエウレカ
逃げるエウレカ。追う子どもたち。駆け寄ろうとするモーリスだが、エウレカの姿を見て躊躇してしまう。その横をためらいなくすり抜けて駆け寄るレントン。その優しさをもうちょっと早く発揮して欲しかったが。危機になってからようやく優しさを思い出したみたい。
エウレカの光る腕に土を塗りたくるレントン。何をなさってるんで? 「冷やしてみよう、腫れが引くかも」ってそれ腫れ? その発想はできなかったなー。
泣きながら笑いながら自分の腕に石を打ちつけるレントン。「俺の腕がパンパンに腫れあがれば一緒」ってだから腫れじゃないと思うんですけど。
エウレカ:バカ・・・
きたよこれ・・・。
ちゃんとと見てたよ
銃を持ち出してレントンに向け、「ママから離れろ」と叫ぶモーリス。ママを取り上げられたと感じての反抗。ここのところエウレカから距離を取っていたのはやはりレントンのせいだったようで。しかしここしばらくはエウレカの側に居るようになっていたし、落ち着いたのかな、と思わせておいてこの落としっぷり。ムーンドギーのときもそうだったけど、少し安心させておいてからイベントを起こすというやり方が上手い。
「本当のママを殺したくせに」と、やはり当時の記憶があったもよう。その上で「もうママしかいないのに」と。親を殺されたことに気付いたからではなく、子として今唯一頼れる存在を失う不安でいっぱいだったから、エウレカとの距離を取っていたようで。離れてみてもちゃんと見ていてくれるかママを試し、そしてきっとママから近づいてきて欲しかった、そんな反抗心ゆえの行動だったのかも。それだけ真剣に、エウレカのことをママだと思っていたという証拠でもある。
それに対してエウレカはいたって冷静に、レントンをかばいながら我が子を諭す。
エウレカ:こんな体のママは嫌い? ママの笑った顔が・・・ 本当のママの命を奪ったのに、 笑ってる私が嫌い? ママは、何があっても もし、あなたが私を嫌いになっても モーリスが好き だからモーリスには、ママみたいな思いをして欲しくない ありがとう ちゃんと見てたよ リンクは大きくなったよね メーテルはすっかりお姉さん モーリス、いつも見てたよ ママは、いつも見てた
泣きそうでした。子どもがいるから余計に、かな。我が子よ「言うこと聞かないと嫌いになっちゃうぞ」なんて言ってごめんよ。
続くレントンの言葉。
レントン:モーリスの時代には、 俺やママが経験したような、 悲しい出来事はきっとなくなる がんばるよ 俺もママと同じくらい モーリスが、みんなが好きだから 笑いながら話がしたい だからこの銃は、こんなふうに使っちゃいけないんだ でしょ、チャールズさん
ホランドによって託されたチャールズの銃。モーリスの手を経て、レントンの腕に戻る。それは人を傷つけるための道具だけれど、そこに込められた意志はその逆。その銃が必要のない未来になるように、と。
しかし一つだけ。地球概論を読める5歳児って・・・。
ユルゲンスの演説
艦隊にイーガン+ノルブ対談の映像を送るユルゲンス。あの小難しい話を兵士達がいったいどれだけ理解できるのだろうかという心配はあるものの、それでもクテ級が現出したのがオレンジによる爆撃のためだということや、デューイが大地そのものを殺そうとしていること、もしコーラリアンが真に目覚めたら世界が滅ぶということは伝わるかな。
軍の指揮下を離れ、デューイへ反旗を翻すことを宣言するユルゲンス。
ユルゲンス:去る者は・・・いつかまた、この星の上で会おう
熱い、熱すぎる。コテコテだけどカッコ良過ぎ。デューイのショボショボ演説とは対極。むしろこれを引き立てるためにあのカッコ悪い演説を仕組んだのではないかと思うほど。この一言はホランドもレントンも越えてしまったんじゃないかいな。オープニングを見てイズモ艦隊がデューイに反旗を翻すのではないかとは書いたけど、あのヘタレ艦長がこんなことになるなんて。
常にゲッコー号に遅れととってきたイズモ艦隊が戦力としてはいかほどのものかわからないが、あれだけバッカバッカとエイフェックスを撃ち落しているゲッコー号と何度も対峙して、いまだに無事に生きているというのは、それ相応の、と考えても良いのかもしれない。
ドミニクの造反
いいこちゃんの主張をホランドに一蹴されるドミニク。「愛する人がいます」と本当の胸の内を明かす。突然過ぎるだろ、と思うが、根はレントンと同じだから仕方がない。デューイと違ってゲッコーステイトにはそういうのを受け入れる空気みたいなのがあるのかね。
最終的に一人で熱くなってアネモネへの愛(?)を語るドミニク。ゲッコーステイトはこういう真面目なバカが大好きなので、認めてもらえたようですね。みんながニヤニヤした顔で腕組みして立ってるところで、見ている方もニヤニヤ。
というわけで、ようやくドミニクがカッコ悪いカッコ良さを見せてくれた。
一方、ドミニクの造反を聞いて「逃げたんだ」と泣き笑いするアネモネ。嬲っていても、ドミニクは彼女にとってやはり最後の心のよりどころだったのだろう。ドミニクはアネモネのために行動を起こしたが、しかしその心は伝わらず。ドミニク、はやくかけつけてやれよ。
しかしエウレカとレントンが恋を実らせその先へ進もうとするカップルなら、こちらはすれ違いで添い遂げること叶わぬ不幸カップルな雰囲気が・・・。仮に助け出せても、アネモネの本当の意識はゾーンの向こうだし・・・。
それに冷めた見方をすれば、Type the End以外にまともな敵キャラがいないので、ここでアネモネがゲッコーステイトについてしまうとラストバトルがなくなってしまうかもしれないのよね。