コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

自分大好き

最近の子のお気に入りは自分自身。以前は特殊車両や動物、列車のビデオを見たがっていたのだが、ここ最近「○○(自分の名前)ちゃん、みーたーいー」と言って、自分が映ったビデオを見たがることが多くなった。ビデオをつけると、画面の中の自分を指差して名前を呼び、飛び上がって喜び、一緒になって遊んでいる。画面に向けてお菓子をあげようとしたり、玩具を渡そうとしたり。他のお友達にはあまりそんなふうに物をあげたりはしないのだが、自分は特別なのだろうか。


しかし自分自身のビデオを見て楽しんでいるというのは健全なのかどうかちょっと判断に困る。自分の姿を見ることによって、「見られる」ということに慣れて人前での度胸がついたり、自分の姿を冷静に判断する力がつくかなあ、とは思うのだが。私なんて、いまだに自分に自身がなくて、自分の写った写真や映像を見るのが大の苦手だから。

しかしそう思う反面、漠然とした不安もある。画面の自分に対して物をあげようとするということは、まだ映像とリアルの区別が完全にはついていないということ。そもそも画面の中の自分を自分自身と理解しているのかどうかもまだよくわからない。鏡などとはまた違うし。

このあたりのことは成長に応じて理解してくるとは思うが、自分のビデオを見せることでどういう影響があるのかもわからないのでやはりちょっと心配。良い効果があるのか、良くない効果があるのかも判らないし。でも見せると大喜びするのでついつい見せてしまう。見せないとめっちゃゴネるし。


まあくだらないテレビ番組をだらだら流してるよりはまだマシだとは思うが。