コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

希望小売価格

江崎グリコは18日、4月から菓子の希望小売価格の設定を廃止すると同時に、卸売業者への販売奨励金(リベート)の支払いも停止したことを明らかにした。


小売店で過熱気味の値引き合戦に歯止めをかけるとともに、希望小売価格を維持するために支払ってきたリベートをなくして経営を合理化する狙いがある。

希望小売価格が形骸化しているというのはわかる。しかしこれがないと、物の相場やグレードがわからなくて困る。家電では特にそうで、型番が大きければグレードが高い、というわけでは必ずしもない。「大安売り」と書かれていても希望小売価格がわからなければどれだけ安くなっているのか、本当に大安売りなのかどうかわからない。「どのくらい安い」というのが感覚的にわからなくて困る。

それに、希望小売価格を廃することが、値引き合戦の歯止めになるのだろうか。家電製品ではそういう傾向は見られないし、けっきょくのところ価格競争は希望小売価格とのせめぎ合いではなく、店同士の競い合いなのだから、あんまり関係ないような気がするんだけど。菓子も同じようなものだと思うのだが。