コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

言葉集わぬところ

最近、一日過ぎるごとに前の日に書いた日記を読み返しては思わず消したくなる衝動を寸でのところで押し殺して唇をかみ締めながら新しい虚ろを記す毎日ですがみなさんいかがお過ごしでしょうか。コトバノツドイといいつつ言葉についてほとんど何も書いてねーじゃねえかとか、三十歳過ぎてお前はジャンプとサンデーしか読んでねえじゃねえかとか、仕事もまともにできねえくせに社会に対して文句とか言ってんじゃねえよとか、そうやって耳の中で小人が囁く誹謗中傷自己批判劣等感言い訳自虐自己憐憫の幻聴を、褒め言葉として聞き流すほどの度量もなく。鼻の頭に脂汗をかきながら、爪を噛みながら、顔をかなぐりながら、爪の根から血を流しながらもそれでもやはり書くという衝動を抑えきれず垂れ流してしまうわけで。書くことで浄化し、書いたもので汚染される循環を悪循環と呼ぶべきかどうか。ただそれがデジタルであるがゆえにその本質は所詮架空のものでしかないなどと強がってみたところで、それを紡ぐ指先はしかし誰がどう考え、どう見てどう判断したところで現実でしかなく、虚構として自分の形骸を形作れるほどの甲斐性もなければ、己の真相を公然とさらけ出す度胸も当然ないゆえに目の前の己が作り出した矛盾に常にただ翻弄されていることしか出来ない。私のはそんな今日この頃です。*1

*1:ちょっとダウナーから脳髄が漏れ出てきてしまったようです。