コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

ブリザードアクセルおもしろ

何回も書いてるけど、ブリザードアクセル面白い。今週号、ブリセルのところだけもう5回くらい読み直してしまった。見せ方、迫力、意外性、わくわく感、なんというか漫画の楽しさをよくわかって書いている感じ。

以下、ネタバレ込みなんで隠し。今回はベタ誉めなんでそのつもりで。



まったくフィギュアやったことない吹雪が、いきなり演技なんてできるわけねーだろ!と思いながらもどう切り抜けるのかワクワクしていた。ひょっとしたら五反田の演技を見てそれを覚え、まったく同じことやるのかなー、なんて思ったけどさすがにそれは無理ぽい。というか、そういう枠にハマっちゃダメだよね。私の発想力も貧困だな。

技はないけど、左足のみでのスネークでまず「潜在能力」を垣間見せ、さらに4回転半、3回転半のコンボで「運動能力」を。さらに「演技力」によって「若き将軍」を見せてしまう。こういう展開は、場合によっては登場人物ばかりが驚いていて読者を置いてけぼりということが多いが、ブリセルではちゃんと読者もワクワクさせながら読ませてくれる。吹雪の動きの迫力、登場人物たちの驚き方、そして絶妙に入る解説などがそれを盛り上げている。漫画的表現を、単なるギャグで終わらせず、迫力と驚きを伝える手法として上手く活用している。

この漫画がはじまった当初は「喧嘩負け知らず」を主人公に持ってきたことで「技のフィギュア」を描いていくのかと思いきや、それだけではないようだ。案外にも「表現」に主体が置かれている。ヘタであれ荒削りであれ、技がなくとも見ている者にイメージを想起させる演技。なんとなく「ガラスの仮面」を想起させる。さらに言えば「天才的直観」で意外な表現を成し遂げてしまうあたりは「のだめカンタービレ」のような*1


鈴木央は「ウマい」というよりも、本当に漫画が好きなんだろうな、と思う。書いていて楽しそうだもの。贔屓目を抜きにしても、まだはじまって間もないのにすごく楽しみな漫画になっている。

今後の展開の予想としては、試験には落ちるけどジョージ・マッケンジーが個人的に指導する、とか、ジョージ・マッケンジー特権によって1人枠だったところを無理やり枠を広げてしまう、とか。そんなところだろうか。ありきたりすぎる予想かな。

あ、でもあと二人、これから演技するんだよね。花音はともかく、ライゾー(だったっけ?)ってどういう演技するんだろ。

*1:あんまり他漫画と比較して言及するのも良くないのかもしれないが、これくらいしか語彙がないので・・・。