コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

週刊少年サンデー 第19号

久々のサンデー感想。今週は「うえきの法則」復活。そのあたりも含めて。


うえきの法則プラス

アニメ化のため復活、ということらしい。「DANDOH!!」のときもそうだったけど、サンデーにもよくない習慣が生まれつつあるなあ。あれだけ大団円で終わった漫画を復活させちゃあいかんでしょう。といいつつ、うえきは好きなので楽しみでもある。

神様や地獄まで巻き込んだ戦いの後に、どうやって話を作っていくのだろうと思いきや、いきなり異世界への旅立ちらしい。異世界には神以上の力の持ち主がゴロゴロいるってことだろうか。なんだかドラゴンボールの強さのインフレが思い起こされてちょっと不安だ。

今度の能力は「○○に△△を加える力」。「加える力」だから「プラス」なんですね。加える力と対象の組み合わせによって能力が変わったりするのかな。トリッキーさが増しそう。一方で植木は、材の力も天界力も失っている。話が進むにつれてそれを取り戻していくのか、あるいはまったく違う新たな力で戦っていくのか。

また「記憶を失う」「異世界へ行く」ということで、前作のキャラを全部リセットしてしまった。おいしいキャラ揃いなのに思い切ったことをやるなあ。マンネリを避けるための潔さ。「DANDOH!!」の復活のときよりは期待できそう。

まだ1話しかやってないのに、この作者は魅せ方がうまいなぁと感る。「俺がなんとかしてやる」の大ゴマはゾクゾクした。コマ割りや台詞、ギャグ、どれも良くバランスがとれてる。仲間になったばかりの犬羊ぶん回すところとか思わず笑ってしまったし。

主人公の植木って、飄々としてすっとぼけているところなど、ワンピースのルフィとイメージがかぶるところがあるのだが、植木の方が人間臭くて熱さを感じるんだよなあ。この違いはなんなんだろう。

いでじゅう!

ここしばらくずっとラブラブネタ。でも嫌な感じはしません。前にも書いたけど、同じ頃に告って付き合い始めた「いちご100%」カップルとの、この大きな違いは何なんでしょう。こちらのカップルはほほえましく、思わず応援したくなる感じ。この二人は10年後も一緒に幸せでいてほしいよ、ほんと。

史上最強の弟子 ケンイチ

どえらい爆発起きてますけど、首謀者逃げちゃったし、とんでもないなこりゃ。

ケンイチ勝利で終わったが、最終的に「技」ではなく気合だけで勝ってしまったのはちょっとつまらない。気合はいいけど、それだけじゃなくて、以前の複合コンボみたいな「技」で勝って欲しかった。

MAJOR

こっちもラブラブモード。でもあんまりラブラブ感を感じないのは、読者だけではなく、本人たちもそのようで。女性キャラの少ない漫画ですので(他はバッツのオーナーだけ)あの二人がくっつくのは必然なんでしょうけど。恋のライバルもいないし、密かに茂野に片思いしてる子なんかもいないし、そういう意味でまったく盛り上がりのない恋愛になっちゃってます。

MÄR

前にも書いたと思うけど、非常に「ジャンプ的」な漫画。どんどんジャンプ化が進んでいるように思う。

こわしや我聞

オヤジは単に悪に染まったわけではなく、何か理由がありそう。

東遊記

もうすぐ終わりそうです。ジャンプの打ち切りのようなラッシュ展開。でもまあ仕方ないか。

ブリザードアクセル

タダでアイススケートができる学校への入学テストへ。

「じょうじまけんじ」ネタ、一番最後のヒトコマで声出して笑ってしまいました。

しかしこの漫画、絵がけっこう雑だなあと思うことがある。人のデッサン狂ってたり、背景が歪んでたり。二人で書いてるから仕方ないのだろうけど、絵が崩れてるのはやっぱちょっと辛い。

でも動きの表現はすごくイイ。今回の引ったくりを捕まえるところなんて、滑らかな動きが目に見えるようで心地よかった。前にも書いたけど、動きの書き方が鳥山明ぽい(良い意味で)。しかし似ているとはいってもやはり違う。動きやキャラがすっきりしているので、迫力があるというよりも、優雅で優美。フィギュアスケートを描くにはぴったりの絵柄だと思う。

ボケ&ツッコミキャラの「じょうじまけんじ」が絡んできて面白くなりそ。