コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

大家族スペシャル

先日の大家族スペシャルについて。私も相方も、大家族モノはあまり好きではないのだが、この青木家については以前に放送していたものをたまたま見てしまって、今回も気になって思わずまた見てしまった。

今回は16歳の長女がシングルマザーとして出産、という話を放送していた。


生まれてくる子に罪はない。その子を産み育てようと言う長女の決意を批判するつもりもない。しかし番組中に、16歳という年齢で父のいない子供を作るいい加減さ、無計画さに対する批判がまったくなかったというのは疑問だ。しかもこういういい加減なことをした結果の出産に対して「感動の」などというタイトルをつけるのはいかがなものかと思う。


長女は母親のいない家族の中で、母親の役をこなしているしっかり者として、テレビには映っている。しかし16歳で子供を生んで、これからの遊びたい盛りをすべて子育てに費やされるわけである。

彼女の母親も16歳で彼女を生み、それ以後ずっと子育てに時間を奪われてきたようだ。その母親はある日突然、子供たちを捨てて自分の道を選んでしまった。長女も、緊張の糸がぷっつりと切れたとき、彼女の母親と同じ道をたどってしまうのではあるまいか。そんな危惧を禁じえなかった。


まあ余計なお世話だ、ってのはわかってるけどさ。家族よりも、そういうものを垂れ流すテレビ局の姿勢がちょっとどうなのよ、と。そう言いながら最後まで番組を見てしまった私は、批判できるような立場ではないのだがね。