コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

ウルティマ6 偽りの予言者 - 人が生きる世界

ゲームをする者なら耳にしたことはあるだろうRPGの大御所の6作目である。かなり古いゲームなので、入手は困難。入手できたとしても電池切れだろう。しかも謎がハードで不親切。しかしこれは知られざる名作ゲームであることを伝えたい。

主人公は勇者ではなく聖者。盗みなどの悪行を重ねると罰を受ける。調和のとれた善を求めながら、世界を救う冒険をしていく。


このゲーム内で最も注目すべき点は「そこに生きる人々」であろう。この世界には時間があり、人々はその時間に応じて生活をしている。

もうひとつの特筆すべき点は、住民との会話だ。このゲームではキーワードによって会話を進めていく。そしてこの世界の住人は癖の多い者が多く、境界線上の狂気とセンスに満ちた独特の会話を楽しめる。また会話には見た目の描写が入る。踊り出す少女に見とれたり、「気絶するほどの美女」などの描写などがあり、画面上だけではなく、想像力の中で世界を感じさせる。


この10年でゲームは驚くほど進歩しているが、このゲームほど住人の生活感と会話センスのあるものを私は知らない。ウルティマには続編も出ているが、この6作目の出来は突出している。