コトバノウタカタ

よしなしごとをつらつらとつづるばしょ。

メディアが報じるゲームの害

スーパーファミコン ジュニア【メーカー生産終了】
TBSのニュース23でまたゲーム脳とか言ってやがる。ちょっと口が悪くなってるところもあるけどご容赦を。


   テレビゲームの影響、都が本格研究へ


都がゲームが子供に影響を与える調査をはじめたニュース。それは良い。客観的な調査はどんどん行なうべきだ。

しかしニュースはすぐに「ゲーム脳」「ゲームマニアの殺人」などのトンデモ話にシフト。森のおっさんまで出てきて、例の如何わしい脳波測定機での結果を見せながらなにやらほざいている。



おまけにニュースに登場した子供は、家に帰ってから寝るまで9時間ぶっつづけでゲーム、だそうで。自分が子供の世話をするのが面倒でゲームを買い与えておいて「ゲームばかりやってて困る」だなんて半笑いで言っている親。そりゃ9時間もやってりゃ阿呆にもなろう。それはゲームの問題じゃなくて、自制のできないガキと、子供の躾もできないバカ親の問題だろうが。


こうやってメディアがゲームを持ち出すときはたいてい「ゲームが原因だ」という言い方をする。しかしゲームと犯罪などに関係があるとしてもそれは「因果関係」ではなく、「相関関係」でしかない。以前にも少し書いたが、「犯罪者の喫煙率は、一般人の喫煙率より高い」というデータがあったとしても*1、「喫煙は犯罪の要因である」とは言えない。それは因果関係ではなく、相関関係でしかない。ゲームと犯罪についても同様だ。現状では「相関関係がある」とまでしか言えない。

そういうものを無視して「問題の原因はすべてゲームにある」というような報道をするのは間違いだ。それに因果関係を置いておくとしても、「ゲーム脳」についてはどう転んでも「大嘘」なのだ。それをあたかも当然のように報道しているメディアの罪は重い。

このニュース報道は、偏向を通り越して、「嘘の報道」と言わざるを得ない。酷い話である。

*1:事実かどうかは知らない。飽くまで例として。