コトバノウタカタ

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「うしおととら」貰った

うしおととら (第1巻) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)
貰ったというより、買ったのだが。後輩が転勤することになり、その際に持っている画を処分すると言うなんとも罰当たりなことを言っていたので、その一部を買い取ることにした。買い取ったのは「うしおととら」を20冊くらいと、「テイルズオブデスティニー」「テイルズオブデスティニー2」。しめて二千円なり。そんなに安いともいえないが、中古屋で買うよりはマシだろう。後輩への餞別も兼ねてということで。安っぽい餞別だが。


で、さっそく「うしおととら」を読み始めた。絵が今と全然違うとか、設定が後半と微妙に違うとかあるが、それでもちゃんと面白い。テンポもいいし、獣化した潮がかっこいい。今の藤田和日郎の重量感のある絵もよいが、さらりとした初期うしとらのギャグぽい絵も悪くない。

それにしても、よく覚えているものである。昔読んだ漫画などは好きなものであってもけっこう話を忘れていたりするものだが、この漫画に限っては驚くほどよく覚えている。今2巻まで読み終えたところだが、どの話もオチまでだいたいしっかりと覚えていた。以前に読んだといっても、雑誌で一回、単行本で一回読んだくらいなのに。それだけ印象が強かったということだろうか。

逆に妙に新鮮に感じる部分や、後半との設定の違いが気になるもある。麻子と潮のよそよそしげな距離感とか、潮の父である紫暮のオオボケさとか、テレピンに夢中のとらとか。若い頃妖魔調伏を生業としていた紫暮に、とらの姿が見えないわけないだろ、などと心の中で突っ込みつつ読んでいた。あと、潮が井上真由子のことを「真由子」と呼んでいるのもちょっと違和感。後半はずっと「井上」って読んでたような。

また、結構当たり前のように妖魔に人が食われてるというのがショックだった。特に餓眠様の話では、町中で人が食われまくり。車ごと体半分食われてる人とかいるし・・・。こんなに簡単に人が死んでしまう漫画だったっけ。


ともかくこの漫画がひとつの傑作であることは確かである。ひとつひとつのエピソードが面白いだけではなく、それらが織り重なり終焉に向けて収束していく。その様が読んでいてほんとうにわくわくぞくぞくした。まだまだ先は長いので、ゆっくりとその楽しみを再体験したいと思う。

しかし全巻そろってるわけではないから、最後まで読もうと思ったら買い足さなくちゃいけないんだよなぁ・・・。

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